ナーシング助産院のブログ

手技は桶谷式で乳房の調子を整えるマッサージ方法を行っております。駐車場あり。

母乳栄養率(1ヵ月時)の推移

2010年10月10日 18時18分57秒 | 母乳相談など

図:平成17年度乳幼児栄養調査

こうしてこのグラフを見ると約30年前と母乳率は変わらない(1ヶ月時の母乳育児をしている率)混合栄養は含まない。

しかし、母乳育児をしている人は多くなったように思われますが、この図ではあまり増えていないですね。

平成22年度の母乳率は、少し上っているのかな?ちょっと期待してみることに。

5年ごとの栄養調査なので、予定としては今年度の調査があるのでしょうね。

昭和35年から45年までの10年間で、1ヵ月時の母乳率は約半分に下がってしまった。めまぐるしい経済成長期に湧き上がっていた。

この時代はミルク全盛時代だ。その後幾分か母乳率が上ったが。。。ただ横ばいの状態ですね。

今出産しているママのお母さん世代(祖母)もミルクがドンドン入ってきた世代です。

孫が生まれて母乳が足りないと言ってしまうおばあさまが多い。

ちょっと、ちょっとだけまってほしい。

赤ちゃんは生まれてから1割ちょっと体重が減りますが、一旦、元の体重に戻ってからの約1ヵ月間はしょっちゅうよく泣く。いっぱい欲しがる。その度に欲しいだけ飲ませれば良いのだが、しょっちゅう泣くことに、足りないからミルクとなると、本当に足りなくなるような乳房になってしまう。

元の体重(初体重)に戻ると赤ちゃんは一時いっぱい欲しがる。そうして頻回に母乳を飲ませてこそようやく乳汁分泌が良くなる。

生まれたら勝手におっぱいがすぐに出るわけではなく、何回もなんかいも飲ませたからこそ出るようになるのです。

何だー。お産をしたら自然に出るもんだと思ったと云う声がほとんどですが、飲んでもらってこそ自然に出るようになるのです。

もちろん色々な事情により直接赤ちゃんに飲ませられなければ、その間は1日8回ぐらいはしっかりと搾乳をいたしましょう。

そうすれば、分泌は落ちません。維持していられます。赤ちゃんが、戻ってくるまでは何としても搾乳をしっかりとつづけましょうね。

 

 


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