コメント
物語の発生
(
M
)
2007-05-21 01:26:54
神話です。そこには物語の発生、詩の発生、ことわざ(教訓)の発生、ことばの発生さえあります。まあそれを本気で考え理論化したのは折口信夫というひとだけですが。こんなネット上で書かれているすべてのものは何らかの物語で、それは命名でも創造でもなく、実は備忘録、失われたものの空白を埋めるために書かれているのです。したがって動機はいつでも「懐かしさ」です。
物語は「懐かしさ」だとぼくは思っています。ひとは現在に生きているのではなく、過去に生きているということも認知科学でわかってきました。何かを感じたり見たりした瞬間に自分の過去を検索します。それから判断が出てきます。どんな衝動も判断だということです。そこで「懐かしさ」こそが主体の中心にあり、これは未来の否定ではなく、むしろ未来の原点、原動力かもしれないと思います。
最後に「アイヌ神謡集」は岩波文庫では赤帯、海外文学です。それをntmymさんは日本文学に分類してくれました。知里幸恵に代わってお礼を言いたいです。縄文時代までさかのぼれば、アイヌと琉球だけが純粋な日本人の遺伝子を持ちながら、それゆえ日本人ではないからです。
口伝え
(
くろにゃんこ
)
2007-05-21 22:09:03
最近、ケルト神話を読みましたが、ケルトの神話もドルイドによる口伝えで、韻を踏んだり調子をつけたり(575みたいに)して、覚えやすくすることで必然的に詩になっていったようです。
ケルトも文字を持たない民族ですが(唯一あったオガム文字は神聖なものであったらしい)、文字にすると頭を使わなくなるという考えかたもあったそうです。
アイヌの神話が、赤本だというのは知らなかったです。
ところで、長い姉様、短い兄様というのは、いったいどういうものなのか、気になります。
Unknown
(
ntmym
)
2007-05-21 22:24:25
*Mさん、こんばんは!
言われてみると、この本の背表紙はたしかに赤いですね。気が付きませんでした; どのカテゴリーに入れるべきか一瞬だけ悩んだのですが、これはやはり日本文学かなと思い、こちらに入れました。あまり深くは考えなかったのですが。
ところで、
>「懐かしさ」こそが主体の中心にあり、これは未来の否定ではなく、
むしろ未来の原点、原動力かもしれない
そう考えると不思議で面白いですよね。未来のために、結局は全ての時間が必要になるんだとしたら、嬉しかったり悲しかったりすることも、いちいち重要に思えてきます。
*くろにゃんこさん、こんばんは~!
ケルト神話も面白そうですよね。
というか、神話というのは全般的に面白いですよね。やはり長い時間をかけて練りに練って形作られたものだからでしょうか。
「長い姉様、短い兄様」って、なんなのかが気になりますよね?
ところが!
特にどういうことなのかは書いてないんですよね~。単純に、年齢の序列なのかしら。私もとっても気になります。
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物語は「懐かしさ」だとぼくは思っています。ひとは現在に生きているのではなく、過去に生きているということも認知科学でわかってきました。何かを感じたり見たりした瞬間に自分の過去を検索します。それから判断が出てきます。どんな衝動も判断だということです。そこで「懐かしさ」こそが主体の中心にあり、これは未来の否定ではなく、むしろ未来の原点、原動力かもしれないと思います。
最後に「アイヌ神謡集」は岩波文庫では赤帯、海外文学です。それをntmymさんは日本文学に分類してくれました。知里幸恵に代わってお礼を言いたいです。縄文時代までさかのぼれば、アイヌと琉球だけが純粋な日本人の遺伝子を持ちながら、それゆえ日本人ではないからです。
ケルトも文字を持たない民族ですが(唯一あったオガム文字は神聖なものであったらしい)、文字にすると頭を使わなくなるという考えかたもあったそうです。
アイヌの神話が、赤本だというのは知らなかったです。
ところで、長い姉様、短い兄様というのは、いったいどういうものなのか、気になります。
言われてみると、この本の背表紙はたしかに赤いですね。気が付きませんでした; どのカテゴリーに入れるべきか一瞬だけ悩んだのですが、これはやはり日本文学かなと思い、こちらに入れました。あまり深くは考えなかったのですが。
ところで、
>「懐かしさ」こそが主体の中心にあり、これは未来の否定ではなく、
むしろ未来の原点、原動力かもしれない
そう考えると不思議で面白いですよね。未来のために、結局は全ての時間が必要になるんだとしたら、嬉しかったり悲しかったりすることも、いちいち重要に思えてきます。
*くろにゃんこさん、こんばんは~!
ケルト神話も面白そうですよね。
というか、神話というのは全般的に面白いですよね。やはり長い時間をかけて練りに練って形作られたものだからでしょうか。
「長い姉様、短い兄様」って、なんなのかが気になりますよね?
ところが!
特にどういうことなのかは書いてないんですよね~。単純に、年齢の序列なのかしら。私もとっても気になります。