なんだか忙しい割にはあまり話題がありません今日この頃でございます。。
ところが! 先日、ついに ぬえが書いた「狩野川薪能」の報告が掲載された能楽雑誌「DEN」誌2008年10―12月号(第47号)が手元に送られてきました!
「DEN」誌からは催しの詳細についてお尋ねのメールを頂きまして、それ以来親しくお付き合いさせて頂いておりましたが、「狩野川薪能の報告を書いてみませんか?」とありがたいお言葉を頂きまして、この度の寄稿となりました。それも、薪能が催される頃にはとっくに原稿の締め切りは過ぎてしまっているそうで、今回はわざわざ ぬえの原稿を待って頂いての印刷となりました。ご厚意に深謝申し上げます。m(__)m
字数は割と余裕をもって頂いたのですが、やはり九年間に渡る薪能の経緯も少しは触れておかなければいけないし、狩野川薪能の独特のものとして上演される「子ども創作能」についても、今回上演された『江間の小四郎』は薪能の歴史の中では第二作目にあたり、一作目『城山の大蛇』にも少しは言及したいですし。さらにさらに、中学生には古典の曲目を上演させたい、という意図から仕舞や連調、連管が上演されたこと、また何と言っても玄人能の子方に地元小学生を起用していることから起こる悲喜こもごもの稽古の模様もぜひ書いておきたいし。。そうなると むしろ紙幅は足りないぐらいでしたね~。
ただ、薪能の歴史が長いだけに、それまでの上演の経緯の説明が原稿のかなりの部分を占めることになり、その意味では薪能の事前に大部分を書き終えることができたのは幸いでした。あらかじめ書いておいた分に今年の薪能の当日の事を書き添えて。それも稽古の段階でだいたい舞台の成否はわかっていますから、これもほぼ事前に考えておいた通りの文章を書き加える事で完成。いや~~、それでも舞台では何が起きるかわからないから。。もしも舞台で事故が起こった場合はどうするのか。。これは当日もずっと気がかりではありました。失敗をわざわざ宣伝するように正直に書く必要もないだろうし、さりとて「無事成功しました」ではウソになっちゃうし。頼むぞ!! みんな! 。。いつわらざる ぬえの当日の気持ちでもありました~(^◇^;)
ま、今回の薪能では 子どもたちもみ~んな良くできていて、ぬえが見たところ失敗はなかったようでした。ああ、よかった。。
薪能の報告記事には上演写真も載せてくださるそうで、こちらも薪能の撮影をしてくださった能楽カメラマンの渡辺国茂さんに無理を言って、上演直後に写真を送って頂くことにしたのですが、渡辺さんもお忙しいさなかだったのですが、編集部に送る前にまず ぬえに写真を見せてくださって、選ばせて頂けました。。大変に忙しい状況だったと思うのですが、渡辺さんにはご親切にして頂いて、本当にありがたいことです。
ところで今回、ぬえは本名で記事を書いております。。いえ、最初はペンネームも「ぬえ」で行こうと思ったのですが、編集部と打合せをしている中で、読者の方の便を考えれば、やはり本名の方がよいでしょう、というご意見を頂いて、ぬえもなるほどと思い、従わせて頂くことにしました。え~、まだ ぬえの本名が誰かわからない方は「DEN」誌の当該記事をご覧あそばせ~~(さすがに このブログの読者で ぬえが誰なのか知らない人はいないと思ふが。。)
「DEN」誌(850円)は能楽堂に出店している謡本書肆等で購入できると思いますが、ご遠方の方で購入を希望される方は編集部までお問い合わせください。
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