今日も年賀状を書いたり、買い物に出かけたり。どんどん押し詰まってきます。
夕食後の落語タイムは談志師匠の「幽女買い」を全集DVDで。
珍しい噺で、初めて聴きました。死んだ男2人が「新吉原」ならぬ「死に吉原」に出かけるという趣向。あれこれがあの世の名前に変わっていて、そもそもタイトルの「幽女買い」が「遊女買い」のもじりですね。
マクラで「失敗するために高座にかけるんだ」と言ってます。古典として残るほどのものじゃないということでしょう。もとはもっと短いあっさりした噺だったのを、談志師匠が練り直したらしい。
吉原へ行く前に寄席へ寄って、あの世の円生さんや志ん生さんらと会う場面が秀逸。得意の声帯模写でそっくりに演じてて笑えます。この器用さがあったから、伝統芸を現代に活かすことができたのですね。
オチの「お迎え、お迎え!」がわかりません。ググッてみると、吉原では茶屋が客を、朝になるとこう言って迎えにきたのだとか。吉原の風習と、あの世からの「お迎え」とをかけているのでした。難しい。
収録されたのは1982年8月。師匠46歳でまだ落語協会にいる時の高座です。
翌年夏に落語協会から離脱し、落語立川流を始めています。その翌年、84年春に談春さんが入門。「赤めだか」の世界が始まります。
昨夜のテレビドラマ「赤めだか」は録画して、頭の部分だけ観たところ。八重桜のある練馬の師匠宅といい、雰囲気はほぼそのままのように感じました。原作も読んでますが、細かい部分は忘れたので、これから観てゆくのが楽しみ。
なお、談春師匠の高座は1席だけ実見したことがあります。
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