TVゲームというかコンピューターゲームには効果音だけでなく、ゲームミュージックと呼ばれる音楽が必要不可欠である。
多分、世界で一番有名なゲームミュージックは、スーパーマリオブラザーズのあの「タラッタラッタ、タン!♪」だと思う。実際、ゲームミュージックがないと、ゲームは酷く間の抜けたものとなる。
私は学生の頃からシューティングゲームが好きであった。これもゲームミュージックが良くないと、ひどく退屈なものとなってしまう。だからゲーム制作会社はゲームのシステムプログラミングや画像と同じくらい音楽に重点を置く。
有名なのは「ドラゴン・クエスト」のすぎやまこういち、「スーパーマリオ」の近藤浩治、「ファイナルファンタジー」の植松伸夫、「モンスターハンター」の小宮山優子と多彩な人材がゲームミュージックを作曲している。他にも多数いるが、その一人に東方プロジェクトのZUN氏がいる。
幻想郷を舞台とした数々のシューティングゲームを制作したZUN氏だが、実は本来はゲームミュージックの作曲家志望であった。実際、作曲が先で、ゲームそのものは後付けで制作することさえあったと本人が述べているほどだ。
実際、私も口ずさむほどに馴染みのある曲もいくつかある。そして演奏するのが難しいとされる曲もあるのだが、よりにもよってピアノコンクール、それも香港で行われたコンテストで東方Pの曲を演奏したピアニストがいる。
それがストリート系のピアノYouTuberとして知られるよみぃ氏である。一般部門に参加し、他の参加者がクラシックを演奏しているのをしり目に、東方プロジェクトの曲を演奏してしまった。審査員は皆、聴いたことのない曲に驚きを隠せないが、それでも耳を傾ける。
さすがに若い聴衆の中には、その曲がゲームミュージックであることに気が付いた人もいて、演奏中からニコニコとしている。私はよみぃ氏のピアニストとしての技量がどの程度なのかは分からない。ただ、かてぃん氏やはらみちゃんともコラボしているのは知っている。やはり絶対音感の持ち主であり、一度聴けば、それを再現できる才能の持ち主であることも知っている。
しかしクラシックピアノのコンクールで、ゲームミュージックを演奏するといった蛮行には驚かされた。なお、よみぃ氏は太鼓の達人というゲームの名人としても知られている。ゲームの大会での優勝歴もあるゲームマニアでもある。
なおコンクールの結果だが、よみぃ氏はなんと優勝した。まったく知らない曲の演奏者を優勝させた香港の審査員の度量には感服だが、それだけの演奏技術が伴っていたのもよみぃ氏の実力なのだろう。いやいや、面白い番組でしたよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます