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私は食べるのが好きだが、作るのも好き。多分、その原点となったのは、子供の頃に読んだ「ぐりとぐら」だ。
なぜだか私の記憶のなかでは、大きな卵からホットケーキを作る物語だと認識されていたが、実際はカステラであった。なんで記憶違いが生じたのかというと、おそらく「ちびくろサンボ」と混同していた気がする。またカステラを家で作った経験がないからでもある。
なんでカステラだったのかと分かったかといえば、それは作者の訃報を知ったからだ。
私は普通の読書好きであり、小説から漫画、画集、地図帳そして絵本と何でも読む。以前、銀座に居た時は事務所近くの大型書店で絵本のコーナーがあり、昼休みなどに立ち読みしていた。それだけに一寸ショックだった。
なにせ絵本コーナーに「ぐりとぐら」が置いてないことなんて記憶にないくらいの定番本だったからだ。正直言えば、私は決して料理上手ではない。登山の経験があるので、料理は必要なことだと認識しておおり、また母子家庭で母が働いていた分、料理から後片付けまでやるのは当然とも思っている。
だからある程度出来るが、決して料理上手ではない。だけど作る楽しみは知っているし、それを振る舞い皆で楽しむ喜びも知っている。多分、その原点になったのが「ぐりとぐら」だ。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
『ぐりとぐら』は名作ですよね。
作者が亡くなったことを知ったのが、西田敏行さんと同じタイミングだったのでショックが大きかったです。
寂しいですね。