オーストラリアに弱者のサッカーをされたら、勝つのは難しい。それが先週行われた北米W杯アジア最終予選(ホーム)であったと思う。
かつてサンフレッチェ広島でDFとして活躍したポポビッチ新監督は、日本に負けないために誇りを押し殺して守備的なサッカーを選手に命じた。そして、選手たちはその指示を受け入れた。
本来、攻撃的なサッカーをするオーストラリアがゴール前に5人並べ、日本のストロングポイントである中盤をも抑え込む屈辱的なサッカーをやってのけた。そこにオーストラリア選手の覚悟が感じられた試合だった。
試合全般を通じて日本は優勢ではあったが、オーストラリアの守備を崩すことは出来なかった。久保、堂安、三苫といった攻撃の主力を徹底的に研究して抑え込む戦術に徹し、隙を見てのカウンター攻撃。それをしのいだ日本のDF陣だが、やはり余裕がなかった。GKの安直なキックがあっさりとさらわれ、守備を立て直す間隙を抜かれての谷口のオウンゴールとなっている。
日本代表にとって久々の失点であるが、ある意味必然の失点であった気がする。正直、今の日本相手にあそこまで徹底的に守備が出来るチームはアジアではオーストラリアだけだと思う。ポポビッチ監督が如何に日本を徹底的に研究したのかが良く分かる試合でもあった。
多分、ワールドカップ大会本戦でも同様の戦術を使ってくる国はけっこうあると思う。実際、カタール大会でも守備意識が強かった中米のコスタリカに森保Jは負けている。そう考えると、中村という新たなドリブラーを投入して同点引き分けに持ち込めた訳だから、少しは進歩したのかな。
いずれにせよ来月のインドネシア戦か中國戦で予選突破は決まるはず。その後は今まで試合に出せなかった若手を使って欲しい。特に五輪チームの柱となっている藤田チマは、遠藤、守田のバックアップ要因になれる可能性が高いので、是非とも使ってみて欲しい。
最後に一言。国際試合でホーム開催試合での引き分けは恥です。そのことはしっかりと銘記されるべきだと思いますよ。日本のマスコミ、甘すぎます。
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