外国人で日本語で情報発信するYouTubeの番組が増えたのは、ブログのように文章で綴るより映像で語ったほうが簡単だからだと思う。
ただ興味深いのは、旧ソ連やシナのYouTuberらは、驚くほどに政治的な発言を避けることだ。政治的な言論の自由がない国の方々なので、政治的な言動を無意識に避けるのだろう。
それでも全くに無視できる訳でもないようだ。プーチン大統領の命令でクリミア半島がロシア軍の支配下に落ちた時のロシア人の反応がまさにそれだった。
先月紹介したロシア人のAshiyaさんとその友人であるアリョーナ(安涼奈)さんとのコラボ動画が、実に微妙だった。あしやはロシア人(ただし人種的にはタタール系)なのだが、アリョーナはウクライナ人。
そしてロシアのクリミア半島侵攻は、まさに本来はウクライナの領土であるべきところ。この二人、けっこうコラボした番組を作っているほどの仲なのだが、さすがにこの時の二人の間の妙な緊張感と、少しわざとらしいほどの親密感は不思議だった。
ちなみにアリョーナは欧米各国でモデルをやっていた長身美女だが、本来は知性派であり東京大学(外国人枠)及び大学院卒業の経歴を持つインテリである。実際、日本が長いAshiyaにも負けないほど日本語が達者である。この二人のロシア文学談義は面白かった。
もっとも喧嘩もするらしく、最近も一年近くコラボをしてなかったが、再び仲が復活したご様子。そのせいか、殊更政治的な問題は避ける。ただ互いに興味はあるようで、政治を省いたところでの最近のロシア事情、ウクライナ事情など新聞TVが報じない実情を知らせてくれる。
多分、本当は言いたいのだろうけど、そこは上手に避ける。このあたりの微妙さは、政治的に呑気な日本人には及びもつかない。そもそも、言論の自由が確立しているのは、アメリカと西欧ぐらいで、世界の大半は政治、宗教、民族に関する話題は制約があるのが普通であるようだ。
ただアジアでもシナはかなり特殊で、シナの人が日本語で発信するYouTubeの番組も見るが、こちらは曖昧さよりも明確に分けて話すから面白い。もちろん多数派は政治的発言は避けるが、逆に積極的に発言する人もいる。ただし、予想はつくと思うけど、その政治的発言は北京政府寄りのものである。
では政府よりのYouTuberなのかと思いきや、実は違っている場合が多い。政治的発言では北京政府よりの癖に、経済とか文化になると途端に西欧というか日本寄りの発言となる。ある意味、非常に分かり易い。
個人的にはシナの方の家庭料理に注目しているんですけどね。これがなかなかに美味しそうで・・・
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