同時通訳として活躍し、参院議員も務めた国弘正雄氏が25日亡くなった。私の心の中で親しみを覚えていた著名人であったので、衷心からご冥福を祈りたい。
個人的になるが、彼の英語習得法の本に「只管朗読」(ただ一途に音読する)というのがあって、私はそれに倣って教科書の本文を20回音読することをかなりの期間実践した。その結果発音も文章に馴染むことによって得られる英語力も着実に上達したと思っている。
後にダイアログ誌に「モルモン教会はどれくらい国際的か」という記事を用意するに際し、彼にもアンケートを送った所、丁寧な返事をいただいた。「すぐれてアメリカ的である」という答えであった。また、更に後になってモルモンフォーラム誌を送付させていただいていたが、7回にわたって読者の声のハガキを送ってくれた。lds教会に対して理解を持っていた珍しい方であった。
新渡戸稲造に倣って日本と西洋の間の架け橋となることを目指した氏の、寛容にして、異なる文化に関心を示す精神の顕れであったのだろうと理解している。
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ご冥福をお祈りします
私たちも「多聴多説」を言われながらなかなか実行できません
遅きに失する気もしますが、今日を機実行することにします
ありがとうございます
どの教科書をいつ頃どれくらいどんな感じで実践したんでござんしょう??もうちょい教えてくだしゃんせ・・・・
たまWEBさん、記憶では高校の英語の教科書を授業で進んだページ文だけ家で音読を繰り返しました。ですから、2、3ページだったと思います。大学に入って中国語を学んだ時も実行したように記憶しています。時間がかかって大変ですから、10回で済ませたこともあったのではと思います。
発音に関しては、調音(発音の方法)をきっちり守って初めゆっくり厳密に、慣れてくれば徐々に速度を増していくように心がけました。
NJさんの外国語の学び方を拝見すると、Njさんは学者肌の方で学ぶ外国語の完璧性を大事になさっている方なのだろうと想像します。一方私は昔から外国語をノーアクセントで完璧に話すことは少なくとも10歳位までにその地で学ばなければ不可能であることも心得ていますので、所詮多くの場合不可能なら、私はある程度自由に使える言語数を増やす方が利益があると考えてきました。
ならばどの様に勉強すればよいのかと考え、Youtubeなどでスーパーポリグロットと呼ばれる10以上の言語を操る方々がどのように学んだかを調べてみると共通点は色々目に付きますが、最終的にはこれらの方々皆、自分の効率的学習方法を身につけていることに気がつきます。
また彼らにもアクセントがあり完璧性にはほど遠い状態ではないでしょうか。
我々人間の精神には快楽原則というのが常に働いていて苦痛を避ける傾向があります。私が教科書のページを20回読むと決心したとしても、たとえそれが非常に有効な方法であったとしても、長続きしないと思います。理由はNJさんにできたとしても私にとって2-3回以上は苦痛だからです。たまWEBさんはできるかもしれませんが・・・。
ぶっちゃけた話、私の高校時代の英語の先生が大声では言えんが、英語の語彙を増やし、上達するには原書を読むのが一番で、自分が興味を失わず楽しく最後まで読み切れる本を選ぶことだと言っていたように記憶しています。それにはポルノ小説!が一番だ!とか・・・・。
本でも新聞でも雑誌でも、何でも自分に興味がありそうな分野、趣味、職業と同分野の関係書、何でも良いと私は思います。読めば自然に語彙が増えますし、増えた語彙で分野は自然に広がっていきます。
私が高校2年の時に辞書を引きながら初めて最後まで読み切った本は、当時アメリカでベストセラーになった Xaviera Hollanderの自伝 ”The Happy Hooker"でした。
ポルノ小説ではないこの元娼婦の書いた自伝300ページを、一部飛ばし読みもありましたが、3ヶ月位かけて読み切りました。そして300ページを一回読み切ると後はどんな本でもそれほど苦痛を味わうことは無くなります。経験とは恐ろしいことです。苦痛に感じる時は内容が面白くないか、得るものがない時ですね。
やはりモチベーションが続かないことは長続きしません。そして楽?しめないと・・・・・。
言語を学ぶには天才で無い限りどうしても多くの時間が必要で長続きさせることが一番大事なことだと私は考えます。