11月25日、青梅市商工会議所70周年式典があり、記念事業として、猿田彦珈琲社長の大塚朝之氏の講演会があった。
大塚朝之さんは珈琲店を始める前は、一流の俳優を目指していた。スペシャリティコーヒーと出会い、俳優は止めて、珈琲店の経営にのめり込んだ。 スペシャリティ珈琲とは収穫される珈琲豆の内、僅か数%しか認められない極上品、日本茶で言えば、極上の玉露のような豆のこと。従来は、ブルー・マウンテンや、キリマンジェロなど銘柄豆の味を良くする目的で、混ぜて使われていた。その良質なスペシャリティ豆だけを使って拘りの出しかたで提供する事が、猿田彦珈琲店のモットウである。猿田彦とは道開きの意味がある猿田彦神社と関係がある。スペシャリティ珈琲をコーヒー店で提供すると、豆の価格が価格の40%以上となり、当然経営は厳しいくなる。そのため、高級なカップは使えなえない、高級なインテリアも使えない。
2011年に恵比寿に狭く簡素な屋台のような店をはじめて出した。その後次々と新店舗を開店している。
本人は高校を出て、直ぐに俳優の道に進みたいと考えたものの親や周囲の反対に遭い断念、大学に進んだ。法政大学文学部哲学科だった。4年間、難解な哲学書をひたすら読み続け、卒業論文を作成した。卒業の時、担任教授に「若いの動詞が分かるか」と尋ねられた。答えることのできる学生はいない。教授曰く「若いの動詞は沸くである」。
大塚さんは36歳、年より若く見える情熱的な人である。彼を見ていると、沸くとは情熱的で熱いと言うことかしら?とふと思った。人を惹きつけるのは、知識やスキルでなく、情熱かな?と言う気がした。
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