辛い再会

久しぶりに会った友だちは、思った以上に状態が悪そうだった。声に力がないし、４時間おきの透析、山のような薬・・・・。もちろん体を悪くしたために今は仕事もしていない。「奥さんにくわしてもらっているんだ。」と自嘲気味に話す。


友だちの病気は、進行を遅くすることはできても、完治はできない病気で、本人もそれはわかっているから、余計に私たちは辛くて・・・。

ペンションの食事はその友だちにあわせて、会席料理だった。おいしかったが、もう一人の友だちと、何を言ってもむなしくて、悲しくて、言葉も途切れがちだった。

今度は、おたがいに夫婦で会おうと約束はしたけれど、果たしてかなうのかどうか・・・・。
「元気なうちに、また会おう。」という言葉を高原の空気とともに飲み込んでしまった。