Story
岸田智也(市原隼人)は映像制作会社に入社して、ディレクターやプロデューサーから罵声を浴びる毎日を送っていた。そんなある日、智也は友人からの電話で、大学時代の友人、佐藤あおい(上野樹里)がアメリカで飛行機事故により命を落としたことを知る。急いであおいの家へ向かう智也。しだいに智也は、あおいと過ごした様々な日々を思い出していく・・・。
2006年/日本/熊澤尚人監督作品
評価 ★★★☆☆
最初にこの映画の予告を観て、岩井俊二が監督した作品かと思ってしまいました。それくらい映像の雰囲気が似ていたからです。
予備知識がないままにこの映画を観た私は、オープニングのタイトルを観て、はじめて熊澤尚人監督の作品であることを知りました。
この映画を観て、いまひとつ、何を伝えたかったのか、この映画のテーマは何か、ちょっと分かりづらかったのですが、たぶん登場人物に共感したり、この映画の雰囲気を楽しめればいいタイプの作品なんでしょうね。そういう意味では、私もこの映画を楽しめた一人です。
映画全体をいくつかの章に分けてあるのも、それぞれショートストーリーを観ているみたいで、楽しめて良かったです。
私が特に好きなシーンは、最後の章で、智也があおいの部屋で、あおいが代筆したラブレターを読んで智也が泣くシーンです。ここで、あおいの智也に対するせつない気持ちが伝わってきて、自然と泣けるいいシーンでした。
あおいが大学時代に撮っていた自主映画作品は面白かったですね。
この自主映画のタイトルは「地球最後の日」ですけど、例えば、このなかに「虹の女神」をモチーフにした表現があれば、この映画全体がもっと引き締まったかもしれません。
というのは、この映画のタイトルがなぜ「虹の女神」なのか、ちょっと分かりづらかったからです。
何度か虹のシーンは登場しましたが、特にこの映画の象徴的なシーンではなかったような気がします。
あおいたちの映画撮影風景をみてると、私の大学時代の頃をふと思い出してしまいました。
私は別のサークルに入っていたのですが、8ミリ研究会が、大学内のキャンパスで、ベンチに腰掛けて傘をさしている女の子を撮影していたのを思い出します。
その様子がなんだかとっても楽しそうで、私も彼等に加わって、映画制作に携わってみたくなりました。
結局、友達と一緒じゃないと行動できなかった私は、一人で8ミリ研究会の門を叩く勇気がなく、入部するのを諦めてしまいました。
この映画を観て、やっぱり入っておけば良かったかなと、ちょっと後悔してしまいます。
この映画は私の好きなタイプの作品ですが、映画全体で見るとまとまりがないようにも思えて、評価は高くなりませんでした。
評価 ★★★☆☆
オープニングを観た時は、こんなダメ青年の映画に2時間も付き合わされるのかと、ちょっとあせりましたが、すぐにそんな心配は消えました。
最初の、娘が亡くなったというのに今ひとつ実感がない不自然なシーンが逆にリアリティがありました。蒼井優の演技も印象に残っています。
特にラストは、携帯や指輪の小道具をうまく使って畳み掛ける演出が、それまでの一見まとまりのないエピソードをうまくまとめあげています。智也が一万円札の指輪を左手の薬指にはめるシーンが、二人がようやく一緒になったみたいですごく良かった。
相田翔子のエピソードの意味が良く分からなかったけど、女性を外見だけで判断する智也のキャラクターを浮き上がらせるために必要だったのかも。相田翔子の天然キャラが上手く活かされていて、ちょっと不気味な雰囲気がありました。彼女主演で「危険な情事」みたいな映画を撮ったら、結構はまるかも。
岸田智也(市原隼人)は映像制作会社に入社して、ディレクターやプロデューサーから罵声を浴びる毎日を送っていた。そんなある日、智也は友人からの電話で、大学時代の友人、佐藤あおい(上野樹里)がアメリカで飛行機事故により命を落としたことを知る。急いであおいの家へ向かう智也。しだいに智也は、あおいと過ごした様々な日々を思い出していく・・・。
2006年/日本/熊澤尚人監督作品
評価 ★★★☆☆
最初にこの映画の予告を観て、岩井俊二が監督した作品かと思ってしまいました。それくらい映像の雰囲気が似ていたからです。
予備知識がないままにこの映画を観た私は、オープニングのタイトルを観て、はじめて熊澤尚人監督の作品であることを知りました。
この映画を観て、いまひとつ、何を伝えたかったのか、この映画のテーマは何か、ちょっと分かりづらかったのですが、たぶん登場人物に共感したり、この映画の雰囲気を楽しめればいいタイプの作品なんでしょうね。そういう意味では、私もこの映画を楽しめた一人です。
映画全体をいくつかの章に分けてあるのも、それぞれショートストーリーを観ているみたいで、楽しめて良かったです。
私が特に好きなシーンは、最後の章で、智也があおいの部屋で、あおいが代筆したラブレターを読んで智也が泣くシーンです。ここで、あおいの智也に対するせつない気持ちが伝わってきて、自然と泣けるいいシーンでした。
あおいが大学時代に撮っていた自主映画作品は面白かったですね。
この自主映画のタイトルは「地球最後の日」ですけど、例えば、このなかに「虹の女神」をモチーフにした表現があれば、この映画全体がもっと引き締まったかもしれません。
というのは、この映画のタイトルがなぜ「虹の女神」なのか、ちょっと分かりづらかったからです。
何度か虹のシーンは登場しましたが、特にこの映画の象徴的なシーンではなかったような気がします。
あおいたちの映画撮影風景をみてると、私の大学時代の頃をふと思い出してしまいました。
私は別のサークルに入っていたのですが、8ミリ研究会が、大学内のキャンパスで、ベンチに腰掛けて傘をさしている女の子を撮影していたのを思い出します。
その様子がなんだかとっても楽しそうで、私も彼等に加わって、映画制作に携わってみたくなりました。
結局、友達と一緒じゃないと行動できなかった私は、一人で8ミリ研究会の門を叩く勇気がなく、入部するのを諦めてしまいました。
この映画を観て、やっぱり入っておけば良かったかなと、ちょっと後悔してしまいます。
この映画は私の好きなタイプの作品ですが、映画全体で見るとまとまりがないようにも思えて、評価は高くなりませんでした。
評価 ★★★☆☆
オープニングを観た時は、こんなダメ青年の映画に2時間も付き合わされるのかと、ちょっとあせりましたが、すぐにそんな心配は消えました。
最初の、娘が亡くなったというのに今ひとつ実感がない不自然なシーンが逆にリアリティがありました。蒼井優の演技も印象に残っています。
特にラストは、携帯や指輪の小道具をうまく使って畳み掛ける演出が、それまでの一見まとまりのないエピソードをうまくまとめあげています。智也が一万円札の指輪を左手の薬指にはめるシーンが、二人がようやく一緒になったみたいですごく良かった。
相田翔子のエピソードの意味が良く分からなかったけど、女性を外見だけで判断する智也のキャラクターを浮き上がらせるために必要だったのかも。相田翔子の天然キャラが上手く活かされていて、ちょっと不気味な雰囲気がありました。彼女主演で「危険な情事」みたいな映画を撮ったら、結構はまるかも。
なるほど!
nyancoさんの感想は やはり自分の学生時代とかぶり
wancoさんの感想は 大人の男性視点で見られていて面白かったです。
確かに相田さんは 怖かった!(笑)
本当にあんな家族がいるのかな??
それにしても だらしない・・というか
アホくさいよ。市原君・・って感じ。
>nyancoさん
私も最後のメモにかかれた彼への思いは大好きです。
でも
同じような感じでは『初恋』のラストの方が
好きかも??
樹里ちゃんのメモは わりとよくあるパターンでしたから。
そうですね、この映画の市原君はホントにだらしない役だったかも。。
相田翔子が演技なのか天然なのか分からないのが、かえって不気味な感じがして、存在感がありました。
家族一丸となって、彼女の恋愛を応援していたんですね。。
「初恋」は見てないんですよ。。たしか宮崎あおいの映画ですよね?
たしかに後で相手の気持ちが分かるというのは、よくあるパターンかもしれないですね。