入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (11)

2019年12月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日は打ち合わせと点検を兼ねて入笠へ行った。4日ぶりのことだ。それにしては久しく行かなかったような気がしたから、どうも入笠の気のようなものに心身共々まとわりつかれてしまったようで、当分は病のように続くだろう。

 もう一人入笠に憑かれた人がいる。ご存知、北原のお師匠である。以前から、年内にもう一度は行きたいという話をしていた。それで誘ってみたら、即同意。聞けば入笠は6月以来の無沙汰だとか。師も、もうすぐ齢(よわい)92歳となる。いまだ免許証を手放していないとはいえ、さすがに家族があんな山の中まで一人で車を運転して出かけるのを見過ごすはずがない。
 山奥氏もわれわれの入笠行を知り、確認しておきたいことがあるとかで、途中から同道した。またその前に、市の建設土木の担当者とも会うことができ、今冬の交通規制に関しての予定などを聞くことができた。

「いつ来ても入笠はいいなあ」、これが師の口癖である。もちろん昨日も、その言葉を聞いた。そして必ず訪れる場所が本家・御所平峠だ。そこに師が孫二人に助けられ担ぎ上げた地蔵と、立派な石の道標がある。今回は地元の酒蔵に頼んで「法華道」の名で売り出されるようになった日本酒を供えることが目的であったらしい。
 峠までは、冬枯れの山道を二人で30分ほどもかけて歩いただろうか。師は両手に杖を持っていたが、それでも90歳を超えた人が、いつものように元気に歩いた。





 帰路は、オオダオ(芝平峠)から千軒平を経由する巻き道を通り、八ヶ岳や諏訪湖などを眺めながら帰ってきた。その道すがら、お師匠がいきなり「いつ身延山へ行くのか」と尋ねてきた。そして、「もう一度だけでも行ってみたい」と続けて言った。
 以前から、日蓮宗中興の祖と言われた日朝上人の伊那谷布教の際、訪れた高座岩に関するより確かで、詳しい足跡を本山で調べてみたいと言っていたから、師はその弟子の言葉を覚えていたのだ。一泊ぐらいの旅を師弟でするのも面白かろうし、いい思い出になるだろう。

 師走14日土曜日、アラスカの荒野を長旅した「オヤジ」さまが上に来る。関心のある方は是非どうぞ。
 かんとさん、今月の第3の週末21、22、23日でござるね。ならば、星の狩人たちも集まれ!TOKUさんもどう?

 今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。 





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