入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (19)

2019年12月14日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 小学生のころ、教室の石炭ストーブは昼前に消えた。今はどうなのかしらないが、みんなふるえて授業を受け、曇天の寒い日だけ特別に石炭が追加され嬉しかったものだ。アカギレ、シモヤケは皮膚の弱い子供には毎冬のことながら、我慢するしかなかった。今では考えられないが、冬は学校の運動場がスケートリンクになったのだから、恐らく現在の入笠並みの寒さだったのではないかと思う。
 半世紀以上も前のことを言えば昔話と思うかも知れないが、個人こじんの人生を振り返ればつい、昨日のことのような気もする。

 昨日の続きになるが、狩猟の実態もよく分からないまま、「猟師の高齢化」などともっともらしく言う有識者に問いたい。その人たちが若いころ、では何を追いかけて山野に入っていったのかをだ。
 仮に猟師がたくさんいたとして、なるほど若かったかも知れないが、40年、50年前の当時の彼らの狙った獲物は主に鳥。それからウサギ。まだまだ鹿などは珍しい野生動物で、上伊那の例で言えば、鹿やクマなどのいわゆる「大物」は、長谷などの限られた猟師のほぼ独壇場だったと聞く。今のように誰にでもが手を出せるような獲物ではなかったのだ。
 鹿の害が問題になるようになったのは15年ほど前からのことだが、それ以前も今と同じようにたくさんの鹿がいたと思い違いし、それを前提にするから、猟師が減り、歳を取り、捕獲が追いつかずに鹿が増えてしまったかのような話になる。だが、そうではない。猟師の高齢化と鹿がここまで増えたこととは、言われているほどの因果関係はない。もっと別な原因の一つとして考えられるのが、やはり温暖化だと思う。牧場にヤマドリではなく、キジがいることも「昔では考えられなかった」と言う猟師もいる。
 考えてみれば分かる。猟のやり方も進歩している。4輪駆動車、無線、銃、犬、ドローンなど、これらのことも考慮すれば、当然ながら捕獲効率は上がっているはずだ。村田銃と現代の銃ほどの差があるかも。いろいろ言い出せばきりがないが、イノシシは雪が苦手、「絶えた」というのはこれも間違い。

 KKMさん、みなさんのことはよく覚えていますよ。歓迎しますが冬でお子さんもまだ小さいですから、状況などをよく調べて、無理をせずにお出掛けください。

 かんとさん、今月の第3の週末21、22、23日で確定。ならば、星の狩人たちも集まれ!TOKUさんもどう?

 今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください
コメント
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