Photo by Ume氏
今朝8時の気温はマイナス6度、曇天。取水場へ水を汲みに行ったら、充分過ぎるほどの水が流れ出ていて、たったそれだけのことで安堵、満足する。水道の水をいつでも自由に使える人からすれば、さながら、洞穴の住人のようなものだ。
1週間前にここへ来て、気温は同じくマイナス6度だったのに、土鍋と小鉢2個を洗うことにも寒さにふるえたと呟いていた。ところがきょうは「寒さは大したことない」と、呟くつもりだった。その時々の気分も影響して「寒かったり」、「大したことなかった」りするのだろう。繰り返すが、この程度の寒さは、許容の範囲だ。
昨夜かんとさんと話し込んでいて、夜も更けたから寝ようということになった。ところが外に出たら、驚いたことに諦めていた夜空に、いつの間にか無数の凍れる星々が煌き、中天よりか少し西の位置にはオリオン座を中心にして「冬の大三角形」、さらに「冬のダイヤモンド」や、プレアデス星団が見えているではないか。「冬の天の川が見える」とかんとさんが言った。薄っすらと赤い帯状の星の川が見えたから、急いで愛用のカールツアイスを部屋へ取りに戻った。
かんとさん、先程までの眠気は嘘のように消えたらしく、三脚にカメラを取り付け、10秒、15秒の露光、さらに感度を変えてと撮影に一念没頭。もうそうなれば寒さなど意に介さないらしく、少し風が吹いたりすると却って、それで夜空がさらに澄むのだと喜んでいた。本当に星空が好きなんだ、感服。
撮影の下見も感触は悪くなかった。これもかなり大きな仕事になりそうで、決まれば撮影は来年の夏を過ぎてからになるだろう。映画はCMと違って、時間がかかる。この間の夏の間に撮影した映画も、公開は来年の冬ぐらいになるらしい。
この独り言を読んで、ここの山小屋は、もしかしてお馴染みさんしか対象にしないのかと思われたら、それは全く違います。どうか普通の山小屋と考えていただきたい。越年営業も、まだ多少余裕があります。
K山君、了解しました。今回も冬の法華道を歩くと知れば、北原のお師匠が大いに喜ぶことと思います。
今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。