入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「夏」(53)

2020年08月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 雨で延期になっていたピアニスト平澤真希さんのCD収録がようやく実現した。演奏は既報の通り森の中、それがこの演奏の売りだと言っていいだろう。きょうは何日ぶりかの新鮮な朝の光が、長雨の鬱憤を晴らすかのように降り注ぎ、朝露に濡れた清浄な森にピアノの音が響き渡った。小鳥たちも期待以上に美しく歌い、もう一つ重要な脇役である渓のせせらぎの音は、連日の降雨で水量が増え、脇役の域を少し超えたかも知れない。
 主役であるピアニストの彼女をあえて遠くから撮ったこれらの写真に、きょうの独り言は少し言葉を控えて代弁してもらおう。早朝3時ごろから始まった収音は終わったが、映像の方はまだ続いている。







 入笠泊が3日続き、さすがに疲れた。毎年来てくれるMさんご一行も帰って、蝶々に熱心なKさんは八ヶ岳の麓に沈んだようだ。もう誰もいなくなった。今夜をどうするか迷いながら、8月になったということを念でも押すように意識している。(8月2日記)

 別れもあれば出会いもある、出会いもあればまた別れもある。人ばかりか動物も、また自然も。明日4日には中間検査があり、第4牧区の牛も、囲いの牛も検査の後第1牧区へ移す。幾頭かは里に帰り、代わりに何頭かが上がってくる。雨に祟れた2ヶ月、よく頑張ったと労ってやりたい。
 これで、連日続いた小入笠詣ではしなくて済むようになる。きょうはそんなことを考えながら牧区内を丁寧に見回り、全頭の牛の確認を終えて下りてきた。この後、この牧区ですることは電牧の冬対策になる。
 これから2ヶ月、これまで対岸であった第1牧区から小入笠を眺め、あれこれの過ぎたことを思い出すだろう。

 8月から山小屋とキャンプ場の営業を始めた。こういうご時世のためいつもの年のようなわけにもいかず、予約を受けてもお断りすることもあり、申し訳なく思っている。

 GZさん(分かるかな)、充分に了解しています。本日はこの辺で。



 
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