入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「秋」(2)

2020年08月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 きょうは気分転換も兼ねて、富士見の街へ食料の買い出しに行こうと思っていたが、いっそ、一度家に帰った方がいいのかとも迷う。きょう、もしくは明日を逃すと、来週の火曜日まで帰れなくなる。



 もう一つ、妙案が思い付かない。群から離れたままの3頭の和牛、その中でも足を痛めている36番をどうするかだ。塩を持っていってもこの牛は殆ど反応しない。他の2頭に比べ、少し痩せたような気がする。入牧して既に半月が経ち、何も食べないでいられるはずもない。不自由な足を使って少しは草を食べていると考えるしかないが、きょうはその牧草を刈って、持っていくつもりでいる。
 昨日はこの牛たちに関して面白いことがあった。近くに26頭の大きな群れがいたのに、この3頭は頑なにいつもの場所から出ようとしない。そのうちに1頭の牛がそこを離れ、元気よく沢を渡り放牧地へ出てきた。遠くからはてっきり35番だと思っていたら、驚いたことに15番だった。3頭のうちの1頭、37番はその時少し離れた別の場所にいたのだろう。
 小屋に戻って台帳を見たら、案の定、畜主が同じで、この15番が以前にも群れから離れ35、36番と同一行動をとっていたことを思い出した。「こんな所にいないで、もっと広い放牧地へ出ようよ」と誘ってくれたのなら有難いが、それを知る由もない。あんな沢の近くだから、アブや蚊の標的にされて、牛のストレスもかなりのものだ。昨日は36番には防虫スプレーをしっかりと見舞ってやったら、意外と効果があった。と言っても、ずっとできるわけではないから、これは気休めにしかならない。
 畜産課長は畜主と相談するとか、金曜日には上がってくるとも言っているが、さて下牧と決まったとしても、あの状態の牛をどのようにして起伏が激しく、1キロも離れた車の行ける場所まで移動させることができるのか、「妙案がない」というのはそのことだ。足の故障が回復するならそれまで無理を押して給餌も考えられないことはないが、それにしても誠に頭が痛い。GZさんのご主人なら何て言うだろう。
 今、第3牧区でよく選んだ良質の牧草を持っていったら、36番は喜んで食べた。今朝は横臥せずに立っていた。こうなれば午後も「良質な牧草」を持っていってやるつもりだ。

 ゴンドラの夜間営業が中止されたとかで、伊那市と富士見町合同で行う恒例の「星空観察会」が取り止めになったと聞いた。伊那市は、富士見町やゴンドラを頼らなければ観望会ぐらいも開けないのだろうか。そんなことはあるまいに、担当者の熱意の問題かも知れない。

 本日はこの辺で。


コメント
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