入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「秋」(44)

2022年10月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 富士山が初冠雪したという。やはり今年は遅い、それだけまだ暖かいということだろう。ツタウルシばかりでなく樹々の葉の色付くのが遅いと言う人もいる。それでも10月に入って、気候がさらに安定してくればここの短い秋をまた楽しむことができる。

 昨日、丸太を結束するのに使う番線が不足したので富士見へ下りた。秋らしい陽気の中を、途中で歩いて下る年配者を二人も追い越した。
 それぞれが単独で、そのうちの一人はテイ沢で見掛けた人らしく、渓を往復するつもりで来たのだろう、上流から下ってきたと思ったらまた登り返して忙し気に去っていった。どちらの人も70歳を超えているように見えた。
 ヒルデエラ(大阿原)からでも沢入りまで下れば1時間くらいはかかる。いや、もっとかかるかも知れない。恐らく沢入りの駐車場へ車を停めて、登山道を歩いて入笠へ登り、帰路は登山道でなくそのまま曲がりくねった道路を、正面に見える八ヶ岳やその裾野の風景を眺めながら下ることにしたに違いない。確かにそうしたくなるような気持ちの良い天気だった。

 他人のことは言えないが、ああいう年配者を入笠周辺ではよく見掛ける。それだけ手軽で、安心な山だと思われているようだ。日によっては、登山客よりか観光客の方が多いかも知れない。幼稚園児の団体まで来るのには驚くが、富士見町はゴンドラを中心に熱心に入笠への観光客をあの手この手で誘っている。
 そういう登山者だか観光客を時折見掛け、気紛れを起こして牧場の案内をしたりすることもあり、結構喜ばれてる。入笠の伊那側にはこんな景色があったのかと、老若男女の別なく決まって黄色い歓声を上げてくれる。一昨日はそれが法螺貝だった。

 きょうは週末で、当キャンプ場にも混雑するほどではないが予約が入っている。このごろはなぜか単独者が多い。その中には法華道から来るという人もいて、あの静かな古道を歩いてみればきっと気に入ると思う。
 雪道しか歩いたことはないが、「厩の平」などと古い名前で呼ばれる場所にはクヌギの林があって、キノコでも探しながら登ってきたらそれなりの収穫がありそうだ。毎年そう思いつつも、まだ果たしていない。
 御所平峠から伊那側に下る辺りの法華道は大分クマササが繁茂して、あのままでは道が分からなくなる恐れがある。せめてオタマジャクシの池辺りまでは草刈りの必要があり、この秋の課題がまた一つ増えた。

 秋の夜空、今は木星がひときわ目立ち、美しい。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。
 
コメント
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