ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

映画「ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル」

2016-05-10 | 映画・文化
世間に遅れること1ヶ月余り、やっと観てきました
ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル



あの映画「ボーイ」で大ヒットを放ったタイカ・ワイティティ監督の
マオリのマオリによる、あらゆる人のための映画




10歳のマオリ少年リッキー・ベイカーは母の写真1枚を持つだけの孤児。
写真の中の母は高校の制服を着たティーンエイジャー。


落書、盗み、放火と悪事を働き、里親を点々としてやってきたのは
陸の孤島のような人気(ひとけ)のない山の中の一軒屋
見渡す限りの森が檻のように取り囲む場所


児童福祉施設の職員と警察官にパトカーで送られてきたリッキー。
これだったら都会育ちの悪童もさすがに逃げられまい


里親に名乗り出たのは中年のマオリ女性
すべてを受け入れてくれそうな、大自然のように大らかなベラ
そこに登場するのがニコりともしない気難しそうな中年男ヘック


頑なだったリッキーも徐々に心を開き、10歳の誕生日には
生まれて初めてケーキで祝ってもらい、プレゼントに犬をもらう。
トゥパックと名づけ、それはそれは可愛がっていた矢先・・・・


ベラが倒れて急逝。
号泣するヘック。


ベラの急死を受けて、児童福祉施設はリッキーを別の家に送るため
引き取りに来ることに。
「ボクの家はココだ!」
とリッキーは冷たい行政に立ち向かい、森へ逃げ込むことを決意。


失意のヘックもリッキーを守って森に立てこもることに。
檻のようにリッキーを取り囲んでいたNZの深い森は2人を深く包む・・・・


と書いていくとマジなストーリーですが、そこはもうマオリですから
笑いあり多少ウルウルがあっても、またまた笑い笑い笑い


NZ以外の観客には
「こんなのアリ
の映画特有のご都合主義に見えることも、
NZではごく普通に現実だったりしますから


警察と軍を相手に森に立てこもる2人に1万ドルの賞金が賭けられる中、
偶然リッキーに出会ったマオリ父娘。
「えっあの有名なリッキー?写真撮らせてぇぇえ
とノリノリなのは父親だったり
(※もちろん、通報しないで逃がすしーーー笑)


ボーイが南島ウエストコーストの濃厚すぎるマオリ世界だったとしたら
人里離れていても北島テウレウェラの森。森さえ抜ければ町は近い
という按配でグッとマオリ色が薄まって、より万人ウケしそうな設定。
これなら世界進出もイケちゃうって


誰が見てもお釣りが来る映画じゃないかと

しかもグルーポンのコレを利用して1人9ドル。映画の日よりお得かな?


しかしNZの映画館っちゅーのはアイスやポップコームもだけど、

呑みもある
ボンベイサファイアなんか呑みながらじゃ、寝ちゃいそう


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