自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、自民の青山繁晴参院議員(無派閥)や大岡敏孝衆院議員(二階派)ら7人は8日、党の政治改革刷新本部がまとめた党則や党規律規約などの改正案が不十分だとして、議論の継続を党幹部に求めた。森山裕総務会長に党本部で口頭で申し入れた。
◆「大多数の声を背景にしている」
面会後、青山氏らは記者団の取材に応じ、麻生派と茂木派を念頭に「派閥の解消といっているのに、普通に見れば解消してない派閥が二つある」と指摘。「政治団体への登録を今後許さない、など(の記載)がなければ派閥解消が担保されない」と主張した。
岸田文雄首相(党総裁)が7日の刷新本部の会合で「私たちは特権意識を是正しなければならない」と発言したことについて、青山氏は「全く納得できないですね。特権意識は持っていないし、もっとはっきり言うと、少なくとも私に特権などない」と憤った。
また「少数の反乱ってことじゃなくて、大多数の声を背景にしている」と説明。17日の党大会の前に刷新本部を開き、さらなる議論と継続を求めた。