見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

サバイ・チャイ

2015-12-20 18:03:22 | 幸せに生きる

 天気予報の通り、素晴らしいお天気の朝でした。
 そのうえ、8:30頃からだったでしょうか、ミルク色の霧がすっぽり覆うなんて。こんな時間からって初めてかも。
 写真は、午後、いつの間にか空一面雲でおおわれた後ですが、それでも大山がくっきりでしたね。


1人役240円(@@
 ポカポカ陽気の中、最後に収穫した大豆の脱穀作業。あの畑だからなあ、って思っていたら案の定。
 脱穀作業に3時間余り。選別に2時間ほどかかるでしょうか。そのほか、耕耘して種まき、草取りと土寄せ、そして収穫で4~5時間。都合少なくても8時間の1人役。
 量ってみると1キロ強。特に出来が良くないので、売られている状態にまで選別すると、600gくらいでしょうか。


 ネットで国産大豆の値段を調べると、安いものでキロ400円。おっと!一人役の手間をかけて240円(@@
 だいたい想像はしていたものの、絶句です!
 経営を大規模化すれば相当コストダウンができるにしても、こんなもの誰も作ろうと思わないはずです。

サバイ・チャイ
 昨夜、NHK BSの“アジアハイウェイを行く”という番組で、タイの6000人ほどの小さな町の暮らしぶりが紹介されていました。
 その中で、笑顔のステキな夫婦の“サバイ・チャイ”(心が楽です)という言葉がとても素敵でした。その後に続けて、何もないけど借金もないと笑っていました。

 この町での人々の暮らしの基本は自給自足。家族が食べるものを作り、余ったものを市場を通じて分け合うという“足るを知る経済”を実践していると町長さん(?)が語っていました。
 このもとは、1997年のタイ発のアジア経済危機の際、国王・ラーマ9世が“足るを知る経済で国を立て直そう”と呼びかけた際、町の人々で話し合ってそういう道を歩んできたのだとか。

日本人の歩んできた道
 この町の話題の前には、タイの都会に出稼ぎに来ている夫婦が紹介されていました。
 「下の子供も中学生になるので、もっと頑張りたい。いい学校に行かせて、都会のいい企業に勤めさせたい」と話していました。まるで、日本人の歩んできた道です。
 そして、この夫婦は、子どもたちのもとに帰るのは年に2回だけだと語っていました。
 タイでも、出稼ぎの夫婦はスタンダードでしょうから、6,000人の町の全ての町民がそれで満足しているとは思えませんが、“サバイ・チャイ”って素敵だなあって思いました。

 大豆は計算すると240円。おっと、中間マージンもここから引かれますが。
 それを考えると、自分で作ったこだわりのお野菜、絶対に人に売ろうとは思えません。基本は自給的農業。余ったものは、友人にあげるか交換経済(^^‐☆
 僕も、“サバイ・チャイ”って生活に近いところかも。でも、もっと迫りたいし、こんな経済を広げていけたらステキかもって(*^^*) 

コメント
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