近い将来、家を使ってくれたり、農地を使ってくれる人がいないかなあとの話をいただき、Iターン中の農業女子に声をかけて八雲のお宅を見に行ってきました。
ここって、天国みたいじゃん、まさにそんな感じで、僕が住みたいくらいだと。
お隣?のようなところに見事な枝垂桜が2本、満開で出迎えてくれたのがなんとも印象的でした。
お話をしてくださったのは持ち主の方の従妹さん、農地と家を守っているご当主は矍鑠として、これだけの農地を一人で!まさに百姓、漢の鏡かも。
しかし、ご家族のこともあってこの地を離れる決心をなさったのだとか。
その深い思いが伝わってきて、思わず居住まいを正したくなるような、そんなお屋敷と農地でした。
富士山噴火の猛威
今日の地元紙のサンデープラスという特集面に、いつ起こるとも知れない富士山噴火について「猛威を秘める日本の象徴」との記事が掲載されていました。
そこには、政府の地震調査委員会の予想では、南海トラフを震源としたマグニチュード8~9クラスの巨大地震の発生確率は30年以内に70~80%。噴火と連動するとは限らないが、同時期に起こることも警戒して備えておく必要はあると。
また、張り巡らされた交通網は麻痺し、立ち並ぶ高層ビル群から明かりが消える。頼みのスマートフォンはつながらず、水は飲めなくなり、食料も届かない。都市機能が停止した辺り一面「灰色の世界」に、大量の人々が取り残されるとも。
言われ続けていることですが、日本の中枢機能は、とても脆弱な基盤の上にあります。
南海トラフ地震や富士山噴火もそうですが、気候変動に伴う食糧難など、コロナの比ではないのかもしれません。
山に飲み込まれるのはいつ?
松江市内からわずか20分、であるのに、ご近所でここのご主人が一番の若手だとか。
70代半ば?でも一番の若手。
後継して住む人や農地を守る人が櫛の歯がかけるように消え、やがてこの地域一帯は山に飲み込まれてしまうのでしょうか?
僕は、20年くらい前から、大挙して都会から田舎に人々が押し寄せてくる時代が必ず来るであろうと思い、今、農地を家を守り伝えることが必要だと思ってきました。
ただ、大型機械が普及している時代だから、荒廃した農地を復元させるのは開墾して農地を作った時代を考えれば容易いことかもですが、、、
さて、国の根幹を支えてきた田舎はいつまで持ちこたえていけるのでしょうか?
このままでいいのか?と思うたびに、私たちは、なんと横柄で房弱無人の社会を作り上げてきたのか、斬鬼の念が込み上げてきます。