「脚側行進て難しい」って話が、
先日、ドッグダンスをしている方と、話題になりました。
「上を向いて歩く」これって意外と大変な努力の結晶なんです。
犬にとって、特に蒼太のような後ろ足と前足のバランスが、
前足に比重の高い犬は、身体が前のめりになっているので、
首を上げて歩くのは、骨格構成上、難しいらしい。
上を向いて歩くために費やしている時間は、もう2年近くなる。
やっと最近、上を向くという形が、蒼太の中で明確になってきている感じ。
つまり、ポーズを取らせて歩かせる、それも自発的でないと
やる気が失せるので、難しいのだ。
ドッグダンスなどでも、犬が意欲的に飼い主の方を見ながら踊っているけど、
これもオビディエンスの賜物なのだ。
最初は偶然の出現であっても、ちょっと違うんですね。
訓練競技会も、ドッグダンスも見た目と雰囲気はゼンゼン違うけど、
どちらも「演技」なので、変わらないのです。
バレエのダンサーが、美しいポーズを身につけるために、
日々、厳しいトレーニングとレッスンを繰り返し、努力して、
作品が完成するのと同じなんですね。
簡単ではないから、楽しい。
欧介は、上を向かせるために、おやつを2・3歩歩くごとにあげました。
おやつ大好きな欧介は、効果テキメン。
おやつは、ドッグフードを使いました。
普通のおやつだと太っちゃうから、朝ごはんの中から、
半分ぐらいをトレーニング用に取っておいて、ガンガンあげました。
そして、褒め続ける。
半年ぐらい、その状態をキープしました。
おやつ=脚側っていうくらいテンションをマックスにあげておいて、
そこから、おやつを抜いていきました。
おやつをもらえないとなるとやる気がグンと減ります。
しかし、マックスにまでテンションを上げておくと、多少落としても、
盛り上がりの速度が違います。
おやつをあげた時は、また元のテンションに戻るので、
下がった時に、「ちゃんとやりなさい!」という気持ちを伝えるようにするのです。
そして、下がったからと言って、おやつをあげるとか、
無理に盛り上げようとは思わず、たんたんとやらせ続ける。
その成果か、先日の救助犬の試験の際には、
発砲音に耐え、すべての競技をやり終えることができました。
まだまだ、どんな時でもo-mamaがやるって言ったときにやるという義務感が
欧介の意識の中には薄いです。
できれば、適当にやっておやつがもらいたい。
競技会では、その薄いなぁって思っている面が確実に表れて、
普段の練習のような集中し、なおかつ楽しそうな表情は
なかなか出すことができません。
o-mamaは、訓練競技を決して言うことを利かせるためだけの
服従だとは思いません。
シンクロの選手が、水面下で手足と筋肉を駆使してその体制を維持し、
美しい表情でポーズを取る。。。
同じことだと思っています。
まずは、犬がやりたいと思い、その上で、コーチであるo-mamaが
犬たちに美しく見えるポーズの取り方を教える。
「きれいだよ~、いいよ~」とカメラマンがモデルに言うみたいに、
犬たちの気持ちを盛り上げて、
競技会当日に向けて仕上げていく。
そして、リンクの中で、
「さぁ、練習の成果を出しなさい。やってきたことをやればいい。
それ以上は出せないのだから、いつも通りやれば大丈夫よ。」
と、犬たちの背中を押すことができた時、最高の瞬間が待っているのだろう。
まだまだ、o-mamaは、犬たちを自立させることができなくて、
「ママと一緒にやろうね」とか「ママについてくれば大丈夫だよ」
なんて、自分が、自分が、と前に出過ぎてしまう。
完全な教育ママ、ステージママになってるかも~。
次回は、12月23日ST訓練競技会に蒼太くんで出陳します。
蒼太くんの自立・o-mamaの子離れを目指して頑張ります。
20科目だけど、ギリギリ間に合うかな。。。
「Atelier sucre sale」に「bagできました~」を
UPしました。のぞいてみてね