to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

あの日があったから今がある

2011年11月22日 | Agility

蒼太は2年ほど前、私と全く走れなくなってしまった犬です。

その当時は、blogにはあまり書きませんでしたが、かなり悩んでいました。

 

蒼太の俊足に私が先回りをしようと走れば、バーを跳ばずに私の方へ引き寄せられるように

走り込んで来てしまうし、私が合わせて走れば、バーは跳ぶけどすぐに追いつけない事態に

なってしまう感じでした。

その上、走り出して興奮してしまうと、トンネルを探して突っ込んで行ってしまうので、

全くコントロールがききませんでした。

その頃、オビでは「会長賞」をいただいたりしていたので、

アジリティーでコントロールが効かないのはオビディエンスができてない

せいばかりとは言えず、どうしたら良いのか、途方に暮れてしまっていたのでした。

 

2年前の12月の競技会でJP1を走った時でした。

1本目のバーを越えた蒼太の眼の色が変わって、もう、やりたい放題で

なんとかコースに戻して走っても次の展開には間に合わず、結局失格してしまいました。

同じクラブだった方たちには、「蒼太は言うことを聞いてるのにね~、あともう少しなのに。。。」

って励ましていただいたりしたんだけど、一緒に走ってる私にはどうしてもそうは思えなかった。

「蒼太が勝手に走ってる。。。」そんな印象しか残らなかった。

実は、走り終わった後に、どうしたらいいのか分からなくなっちゃってた私は、

蒼太を思いっきり責めた。

私は、今でもあの時の気持ちとあの時の光景を鮮明に覚えています。

あとにも先にも、あんなに犬を責めたことはないから。。。

辛かった。。。ただただ、辛かった。。。

2走目のAG1は、さすがに蒼太も冷静になって走ってた。

皆には「良かったよ」って言ってもらったけど、ゼンゼン嬉しくなかった。

帰りの車、運転しながら涙が止まらなかった。。。散々泣いて、

そして、もう辞めようと思った。

 

数日後、今のS先生が心配してくださって、以前一緒に練習をしていたジャック仲間の

Mさんを通じて声をかけていただいて、今のクラブに通うことになったのでした。

最初は、「落ちるところまで落ちたんだから、そうそうできるようにはならないだろう」と

諦めていました。

熱心に指導していただいていて先生には申し訳ないけど、ハッキリ言って、

「どうせまたダメだ」って思ってました。

「ここでダメだったら、諦めもつく」そんな気持ちでした。

 

でも、練習をしていくうちに、心の隅っこですが、諦めきれない気持ちがチクチクとして、

だんだんと大きくなっていきました。

結局S先生のところで、1年近く、蒼太を最初から作りなおしていただきました。

私が先に走っても「ハードルを跳んでくるんだよ」という本当に初歩から蒼太に教え込みました。

私の走行ラインが多少悪くても指示があれば、「跳ばなくてはいけないんだよ」と

ヒール、ディス、オーバーすべての跳び方について教え込みました。

何気なくやってることすべて教え、できないことすべて教えました。

最初は、いつまで、何処まで教えれば走れるようになるの??って不安にもなりました。

暗闇の中をやみくもに走っている気がして、何度も気持ちが折れました。

あの最低の一日があったから、折れても落ちる場所はありませんでした。

でも、一歩づつ結果を出しては、「あぁ、こんなことができるようになったのか。」と

蒼太の変化を嬉しく思い、結果が出なくても課題が見えてくるようになっていきました。

 

2年目に入ったころから、1度から2度へクラスもあがり、今年はOPDESで6月に3度、

JKCで今週末から3度にあがります。

 

今は、諦める気持ちなど全くございませんっ!!

行けるところまで行く!!前向きです。

2年前のあの日を忘れず、教訓として、蒼太と築きあげてきた2年間を基礎に

これからも走り続けて行こうと思ってます。

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