公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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先制攻撃した場合の損得

2017-04-14 12:23:31 | 意見スクラップ集
『米NBCテレビは13日、複数の米情報機関当局者の話として、6回目の核実験が懸念される北朝鮮に対して、米軍が通常兵器によるpreemptive strike先制攻撃の準備をしていると報じた。北朝鮮が核実験を敢行するとの確証を得た段階で攻撃を行うとしている。

 米国防総省はこの報道について「コメントしない。司令官は常にあらゆる手段について検討している」と回答した。先制攻撃の準備について否定的な報道もある。』


先制攻撃preemptive strikeした場合の損得を考えてみれば、終わりなき報復合戦を優位に終了できるかどうかが鍵になる。これまでのメディアの実績から考えると、米国には7割先制攻撃に正義があるというマウントポジションを北朝鮮に対して取ることができる得がある。それでは殺害攻撃という国際社会の信頼を損ねる3割のリスクを米国はどう考えるか。

当然北朝鮮はテロなどで報復合戦を仕掛けてくるが、北朝鮮が同盟国の米国に対する信頼を損ねる効果を狙うならば、ターゲットは日本となる。Ps 事実声明は沖縄ガム日本の米軍基地を攻撃すると言っている。

しかしそこは米国の計画内のリスク事象だから損失は予め日本政府と合意するだろう(現時点では自衛隊の上陸支援範囲を含め合意しているはず)。PSしたがって全てがテーブル上にあると言っている。

米国がそう来るのであれば、一矢も報いずに終われない北朝鮮は小さな反撃を少しずつおこなうという消耗戦を選択する(資源の限界があるが盗賊軍に編成し残置させれば)。小規模散発抵抗はそれなりの効果が見込める。長引くほどに正義のほころびが出て米国の信用も低下してくるものだ。特に韓国軍兵士が寝返れば長期的に勝利的停戦に持ち込めるだろう。短期で北朝鮮に勝機が残るとしたら、米軍が地上軍を入れるまでの時間猶予の有無となる。

猶予は非常に短く、勝負は北朝鮮現政権の負けであろう。そこまで読んでいるなら、事前に逃げるか逆に北から米国の思わぬところを先制攻撃する真珠湾攻撃型の選択しかない。つまりやるのであれば、空母からのピンポイント爆撃やトマホークの類は許容し(皮を切らせ)一挙に韓国と日本の米軍航空基地をことごとくミサイル攻撃で機能を止める(骨を切る)。内乱も仕掛けるだろう。そのための残存戦力を蓄えておく。こういう戦いになる。しかしこの戦略も停戦が選択されなければ北朝鮮の負けになる。

答えは逃げるしかない。だから逃げ道(中朝国境)を開けておくことが米国の高等戦略だろうと思料する。そのための習近平会談だったはず。つまり残る三割の国際社会の反動を抑えるには、殺すのではなく逃がす。捕らえる。これが双方にとって一番短期に解決を見通せる方法であろう。その場合中共の瀋陽軍区の協力が必要なのだが、なんと習近平は瀋陽軍は制御できないと答えたらしい。

自ら認めるとは驚きだが、瀋陽軍区に逃げ込んだら、トランプはCIAに追尾をお願いするしかない。しかしそれはやりたくない。このゲームは長い目で課題を見ることのできる日本の勝ちになるだろう。つまり、日米委員会などという格下の米国代表には去っていただき、独立指揮による戦力運用の時代が始まる。

『 ジャーナリストの櫻井よしこ氏が13日、コラニー文化ホール(山梨県甲府市寿町)で講演した。美しい日本の憲法をつくる山梨県民の会(横内正明会長)などの共催で、約1500人の聴衆が耳を傾けた。

 櫻井氏は核兵器開発や軍事的挑発を続ける北朝鮮について、「米国のオバマ前政権の対話路線が増長をもたらした」と指摘。「約500発のミサイルが日本に向けられている。甲府も照準だ」と関心を求めた。

 5月に大統領選挙を控える韓国も含め「朝鮮半島が不安定化している」と強調。「日米安保条約が日本の平和を守ってくれた時代は変わった」とし、「改憲によって自衛隊の位置づけを確立し、自らの身を守る必要がある」と訴えた。

 櫻井氏は尖閣問題などにも触れ、「いま憲法を改正しないと日本が危ない。間に合うか、間に合わないかを心配している」と危機感を強調。「日本人は穏やかで誠実だが、いざとなったら堂々と闘う。私たちの国に害をもたらすことは許さない。この決意を形にして表すのが、改憲に至る国民の議論だ」と訴えた。』


どこが照準と煽るのは外道としても、決意を実力で示すというのは、フォークランド紛争という歴史の実例がある。櫻井よし子が言う500発のミサイルの一部は日本の方向に向けられていることは明らかだろう。こういう危機は小さいうちに先に攻め込んで、なんらかの成果ーたとえば、拉致日本人を救出するーを残すことが定石。増長させたクリントン〜オバマの政策は間違っていた。
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