公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

見てきた FUKUSHIMA 50

2020-03-08 19:01:00 | 日記
神風特攻隊の出撃前が蘇る場面だった。吉田(渡辺謙)が何か鼻歌を歌う。印象に残るシーンだった。






せんべいやクラッカーなどが、いろんな場所から出てきた。そして、各々がそれらを配り始めたのだ。 「なんか食べるかって、吉田さんが言った時、あっ、俺とおんなじこと言ってる、と思ったんですよ」  伊沢は、そう言って笑った。 「中操にこもって、シーンとなった時に、私も同じことを言ったことがあるんですよ。なんか、雰囲気を変えるというか……。吉田さんが言った時、みんな、〝うおっとお〟って、そんな感じになりましたね。みんなで、あっちこっち、机とかいろいろゴソゴソ探しましたよ。非常食しかないんですけどね。飲み物は、残っていたペットボトルの水だったですね」  探しているうちに、誰かがヨウ素剤を見つけた。 「あっ、ヨウ素剤がありました」  そんな声が飛んだかと思うと、ヨウ素剤も食べ物と一緒に配られた。 「ほいっ、ほいって。何でもいいんですよ。爽やかでしたよ。みんなぐっと覚悟決めたっていう感じでしたからね。残って、シーンとなった時に、本店と喋ってるわけでもなし、ほんとに、発電所単独になった感じでね。おまえもか、みたいに、冗談言いながら、結構明るかったと思います。この後、私たちは、また中操に行くんですけど、もう、覚悟決めた人間ですから、行くのはどうということはなかったです。それより、こいつまで殺しちゃうのか、と心配しなくちゃいけない人間はみんないなくなって、〝死んでいい人間〟だけになりましたから。悲壮感っていうよりも、どこか爽やかな感じがありました」
監督若松節朗
脚本前川洋一
原作門田隆将
『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』
製作椿宜和(企画プロデュース)
二宮直彦
製作総指揮角川歴彦(製作代表)
井上伸一郎
出演者佐藤浩市
渡辺謙
吉岡秀隆
緒形直人
火野正平
平田満
萩原聖人
吉岡里帆
斎藤工
富田靖子
佐野史郎
安田成美
音楽岩代太郎
撮影江原祥二J.S.C.
編集鄺志良中国語版
製作会社「Fukushima 50」製作委員会
配給松竹
KADOKAWA
















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