中島みゆきの歌の良さは詩情にある。
「道に倒れて誰かの名を呼び続けた事がありますか」なんてある訳ないだろうし
アザミ嬢なんているわけもない。
詩情とはどこにも無い事に裏付けられたリアリティ。つまり嘘ってことだ。
中島みゆきの古い歌を聞いていると遠い昔に体験したかのような錯覚に陥る。誰とも別れた事はなくとも、去り難い記憶と重なる詩情は、他に無い独自の世界だ。
嘘がリアルを超えて今の自分に飛び込んでくるのが詩情であり、リアルの自分が嘘に見えてくることが詩の効用である。
詩情はある意味でアルコールの効用に似ているが、酒税は取られない。
「道に倒れて誰かの名を呼び続けた事がありますか」なんてある訳ないだろうし
アザミ嬢なんているわけもない。
詩情とはどこにも無い事に裏付けられたリアリティ。つまり嘘ってことだ。
中島みゆきの古い歌を聞いていると遠い昔に体験したかのような錯覚に陥る。誰とも別れた事はなくとも、去り難い記憶と重なる詩情は、他に無い独自の世界だ。
嘘がリアルを超えて今の自分に飛び込んでくるのが詩情であり、リアルの自分が嘘に見えてくることが詩の効用である。
詩情はある意味でアルコールの効用に似ているが、酒税は取られない。