公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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日本からジョブズが出現しないのはなぜか

2015-09-08 15:13:29 | 日記
文藝春秋SPECIAL 2014冬2014年12月17日 07:02 ブロゴスから孫引き
加藤崇:株式会社加藤崇事務所 代表
1年前の記事をたまたま見かけたのでメモしておく。シャフトがGoogleに買収された記事がちょっと話題を集めたことは記憶にあったが、『. 』ここで、この方が、皆無と言い切っている日本にはいないタイプの創業期のアップルを支援したようなベンチャーキャピタリストに出会えないのは、IPOを意識した紐付けられる証券会社ブランドで初期投資キャピタルを選んでいる為でしょう。本当にいいもの価値あるモノの発明、商売の発明は、少数の人々にしか理解できません。そのままIPOでは、売り上げゼロの会社で上場など一般大衆の理解が得られず成長説明が出来ないのです。出口を限定しているから結婚相手に出会えないのと同じです。


『 なぜ、このような反応が返ってくるかといえば、日本のベンチャーキャピタルのほとんどは、アメリカやヨーロッパでうまくいったビジネスモデルが、どのようにすれば日本でコピーできるかばかりを考えてきたからです。日本は一億人以上の成熟した消費者がいる、世界でも有数のマーケットです。その上、言語の障壁があるから、外国からは参入しにくい。すると、アメリカのモノマネでも日本だけで鎖国的なマーケットを作ることができ、巨額の先行投資をしなくても、コピー代だけ払えば、そこそこのリターンが得られてしまう。だから、日本のベンチャーで成功したと言われている企業や新興市場に上場した企業は、モノマネベンチャーのオンパレードなのです。リスクを取って、巨額の先行投資をし、自分の腕一本で新しい産業や市場をこじ開けてやろう、という気概に満ちたベンチャーキャピタリストなど、日本では皆無だと思います。 』

シュンペーターは、イノベーションには新商品の他にも、新販路、新生産方法、新組織、新原料など全部で五つのタイプがあると書いて経済メカニズムを解明しようとしたそうですが、これらはいいことばかりではありません。

日本からジョブズが出現しないのはなぜか?それはここが日本だからです。常に誰かが負け(創造的破壊が許容される状態)て誰かが勝っている(新しビジネスモデルや画期的アイディアが許容される状態)、焼け跡空き地だらけの社会が好きだったらアメリカやイスラエルにゆけばいい。日本だって全国が本当の焼け跡になった時にはベンチャーがたくさん生まれた。日本は常に既得裨益者にとっていいことを守る世間がどこに行っても稠密に満タンなのです。

しかし以下は同意できる。
『では、何が足りないのか。圧倒的に足りないのは、技術とお金を結びつけて、ビジネスを作り出せるプロの経営者です。来る日も来る日も、事業の不確実性や人間の弱さと向き合い、志と勇気を持って捨て身で生きる人たち、国全体に責任を持とうとする真のエリートが、この国には圧倒的に少ないのです。



実はエリート企業やエリート組織に所属していない無力なエリートがいます。教育水準の高い日本には独立不覊のモノノフがゴロゴロいるのですよ。そこが日本的ベンチャー環境です。そういう人々は外見では其のように見えませんが。いい人ばかりです。利口な人は分かって、わざと隠れているのかもしれませんが、成功者は隠れます。日本は特に男の自称エリートの嫉妬が怖いですからね。
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