★冬期講習ー4
今日は第4回岐阜新聞テストでした。私も朝から待機をして試験官を務めました。運悪くインフルエンザにかかっている子が熱が下がらず自宅受験も進めたのですがそれも叶わず結局駄目になりました。問題は渡しましたので自己採点をして分からない問題の修正、偏差値を出してあげたいと思います。
それにしてももう何十年も昔の自分の姿を思い浮かべました。中学3年生の私は志望校は先生と廊下で西条高校でいいんだろって言われて「はい」と何も考えずそう答えていました。今の時代では考えることは出来ないのですがまあ滑ることはないだろうと思っていましたが実はとんでもないことが起ったのです。最初は数学でしたがその大問1の最初の問題が一番やさしいのですが分からないのです。腕には父親から借りた腕時計がありました。妙に時間が気になるのです。私は今までそう言うことにはぶつかったことはなかったのですがあまりの緊張の所為か分からなかったです。結局簡単な問題でしたが間違っていました。友達は余り声を掛けて来ませんでした。普段は私より成績が悪いのに凄く優秀に見えるのです。
友がみな我よりえらく見ゆる日よ
花を買い来て
妻とたしなむ
正直「落ちる」そんな気がしました。普段はほとんどできるのに何故かできなかったのです。この事件はお昼のお弁当を食べるまで続きました。蹴局散々な目に遭いましたが合格はしました。しかし、特進クラスには入れなかったのです。特進クラスは今ではよく分かりますが当時はあまりよく分かりませんでした。そして1カ月もたたないうちに構内実力テストがありましたが私は学年9番でした。10番まで渡り廊下に張り出されるのです。そのギャップの差に私をみる目が180度変わってしまうのです。生徒は勿論のこと先生まで変わります。クラスで分からない問題はみんな私に持ってくるのです。「どうしてお前がこんな問題が分からないのだ」と叱られ何時しか疎外感を感じるようになりました。しかし、私はそこで自己防衛のためにあることを考えました。常に分かろうが分からなかろうが「分かりません」と答えることで一応その場は逃げることが出来たのです。そこは非常に居心地のいい場所でした。高校二年になる前に担任が「クラス替えをしてもいいのでいいクラスに行くように勧められました」が私は仲間が好きでしたので変わることがありませんでした。当時は母親が事故のために亡くなり我が家も大変な時期で私も大学を諦めないといけないのかとさえ思ったこともありました。
しかし、入試の最初の思い出は今もトラウマのように残っています。だから生徒には「喜んで飛びつくな!」と注意します。喜んで悲しむなんておかしいではないですか。ですから問題を貰ったらすぐ答えに飛びつくのではなく表を見て、それから裏を見て問題は何ページあってと確認してから問題に入る。それを基本的に指導しています。馬鹿みたいなことですが私は事実失敗しました。大学受験も失敗したのですが比較的高校はそれほど苦労をしなくても入れる状況でしたので昼ご飯を食べた後は普段通りの問題を解くことが出来ました。
なぜこんなな馬鹿げたつまらないことを書くのかと言いますと実際こういうことはあるのです。私の塾でも長良教室で昔、特色化選抜がありました。本人は岐阜高校に行くつもりでしたが何故かどういう理由か分かりませんが岐阜北高校を受験したのです。彼女は全部書くと合格してしまうので裏側は全て白紙にしたそうです。ところが合格してしまったのです。その落ち込みは言葉では言い表せないほどでしたが大きい瞳から涙が止まることはなかったそうです。最終的には北高に行ったのですがその後どうなったのでしょうか・・・。人間は周りの環境に左右されます。他者の迫力に無意識のうちに自意識が過剰に反応をするのです。ですからマイペースをということは非常に大事なのですが今日の岐阜新聞テストを見ていますとそう言う昔の自分を思い浮かべてしまいます。勉強は孤独ですが孤独を愛することがまた喜びでもあるのです。私は孤独が好きです。小説を書く時自分の世界に入ります。手が届かない世界、闇に入っていくのですが孤独でないと駄目なのです。友達と手を繋いでいこうなんてことは考えることは出来ません。私はこよなく孤独を愛しています。
そういう訳で一日試験官でいました。それぞれの顔を見てみますと非常に晴れやかな顔をしている子や苦虫を握りつぶしたような顔をしている子もいました。それでも一心不乱に問題と格闘をしているのです。私は生徒間を歩きながら色々なことを想いながら監督していました。「そこは違うだろ、こっちじゃないか」って言ってやりたい子もいましたがそう言うことも出来ず明日は話してやろうと思っています。
それにしても岐阜新聞テストの受験者数は正確には分かりませんが非常に受験する方が少なくなりました。色々な塾が独自の方法を取り出したこともあるでしょう。私どもでさえ「志望校判定模試」を実施していますから。中学3年生と中学受験の子は取りあえずこの14日の日に実施いたします。中学受験の子はもうすでに特待生になっていますのでいいのですがもっと点数を上げるということです。努力に感動いたします。
最近は学校で三者面談が始まりほぼ終わったところが多いのですが塾にお見えになることが多いです。ただ言えることは「個別指導」と「家庭教師」が混在しているのです。個別指導塾は明光義塾が名付け親ともいわれています。それだけ古いのですが古ければいいということではありません。古くていいのはお酒と骨董品ぐらいでしょうか。少なくとも400点以上あれば集団塾に行っても問題はないかと思います。但し特別苦手科目がない場合の時です。バランスが悪いと無理ですが。100点台の場合は家庭教師の方がいいかもしれません。中間は高い金を出しても無駄です。「個別指導は1:2とか1:3で指導します。でも家庭教師は高いですが1:1ですよ。お子さんの成績を上げるにはこれしないのではないでしょうか」と言われたこともあるかもしれませんね。個別指導と家庭教師を混在して話しているのです。つまり話しているのも分かっていないのです。他塾に行った時に「個別指導ってどういうものですか」と聞いてみればいいです。面白い話が聞けると思います。そして「個別指導と家庭教師の違いは何なのでしょうか」と畳み込んでください。理屈ではないのです。お子さんの成績を上げるために教室に入って相談しているのです。考え方が違う場合もあるでしょう。納得することもあるでしょう。しかしそれは全てお子さんのために互いに凌ぎを削っているのです。悪く思わないでください。嫌なら「お断りいたします」といいます。そう言うしかないのです。
今日のテストを見て勉強にはそれぞれのやり方があるのでしょうが自分の教室の指導がベストだとは言いません。まだ劣っているかもしれないとさえ思います。しかし、出来るだけ最善の方法を持って次の世代を作っていきたいと思います。
今日は試験官として色々なことを思い出し考えさせられました。また明日から戦いが始まります。週末の14日には私どもの志望校判定模試受験生の最終テストがあります。いい点数を取って第一志望校に受かるか持ちを投げないでください・・・。
<今日の言葉>
「我々は今だけ耐え忍べばよい。過去はもうないし、未来はまだないのだから」
アラン(フランスの哲学者)
永井龍雲・・感傷
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