宮城県亘理町・亘理エリア散策レポート その1(2017年4月7日実施)
亘理町
3月に東北大学片平キャンパス周辺を散策しました。
その時、偶然にも「サンモール一番町」(宮城県仙台市青葉区)で開かれていた
「伊達美味マーケット」に立ち寄ることができ、亘理町(わたりちょう・宮城県亘理郡)のイチゴをいただくことができました。
これがきっかけで、亘理町にすごく行ってみたくなりまして、散策計画を立てました。
最初は、イチゴと一緒にいただいた観光PR用リーフレットに紹介されている沿岸部に行ってみたいと、
計画を練ってみたのですが、ウォーキングで回ろうと思うと、上手く計画が立てられません。
(リーフレットはドライブ観光となっていました。)
一度あきらめようかと思ったのですが、初志貫徹。
亘理町の観光案内サイトで色々と調べ、今回はJR常磐線「亘理」駅の西側エリアを回ってみることにしました。
ウォーキング開始!
1.JR常磐線「亘理」駅
仙台駅からJR常磐線「原ノ町」行きに乗ること約30分。「亘理」駅に到着です。
なお、仙台駅から向かう場合、岩沼駅を発車したら、車窓の風景にご注目ください。
阿武隈川の素晴らしい風景を見ることができます。
亘理駅もまた素晴らしい。
バックにある亘理町立郷土資料館「悠里館」と一体感をもたせるために、土倉風の駅舎。
「東北の駅百選」に選ばれています。
2.亘理町立郷土資料館「悠里館」
亘理町に到着早々、写真撮影に夢中です。
家を出た時は小雨だったのに、こちらは駅の周辺だけ青空が広がっております。
最初の見学地「悠里館」は駅の出入口の反対側にあるため、すぐそばの連絡通路を通って行きます。
「悠里館」です。
こちらの建物は、図書館、郷土資料館、展望室などを兼ね備えた複合施設となっています。
今回は1階の郷土資料館と5階の展望室にお邪魔します。
郷土資料館には亘理町の歴史を映像やパネルなど多くの資料を用いて分かりやすく展示しており、
亘理町散策の前にぜひとも訪れて学んでおきたい場所です。
特に「亘理伊達家コーナー」や「シアターコーナー」の「亘理伝説劇場」は必須チェックコーナーであります。
地元の方に慕われている伊達成実公は、亘理伊達氏の初代当主であり、伊達三傑の一人。
成実公が記した「成実記」は伊達政宗公研究に欠かせない書となっています。
ちなみにNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」では三浦友和が演じました。(喜)
(「独眼竜政宗」は2回見ました!もう1回見たい!)
郷土資料館の見学を終えると、エレベーターで5階の展望室へ。
亘理町の街並みを拝見します。
悠里館のすぐ近くを流れる鐙(あぶみ)川の風景
郷土資料館のパネルによれば、東日本大震災で、亘理町は死者・行方不明者306人、
家屋の全壊・半壊3,773棟という大きな被害を受けました。
駅の東側は田園が広がります
津波により、町の総面積の47%が浸水、特産品であるイチゴは作付けをしている地域の9割以上が被害を受け、
壊滅的な状況であったといいます。
亘理の景観の特徴であるイグネ(屋敷林)も見られます
この辺りも津波の被害を受けたのではないでしょうか。
常磐線も大きな被害を受けました
たくさんの人の努力があって、今日、散策に来られたということを私は忘れてはなりません。
駅の北西方面
沿岸部の被害も大変なものだったでしょう。
その沿岸部とイチゴの観光PRを仙台でされていたのかと思うと、
応援のため、やはり沿岸部の方にも行かなければなぁと思いました。
郷土資料館で震災の様子を知り、目の前に広がる亘理の街並みを見ながら、
被害を受けたすべての街の復興と発展を切に願うのでした。
散策マップ
参考資料
- 伊達なわたり 亘理町観光協会
- ぶらっとわたり
- ウィキペディア「亘理駅」、「伊達成実」
- 亘理町立郷土資料館リーフレットとパネル
つづく