すっかりご無沙汰の四方山話シリーズ「アイヌを知るために」の続報です
アイヌを知るために④まで紹介したところで、仕事の環境が
がらりと変わってしまって発信が滞ってしまいました
なので、まだウポポイも観に行けていません。
さて、今回の話題は『アイヌ語地名を歩く』(北海道新聞社)の著者である
山田秀三先生についてです。
アイヌ語研究としては第一人者であり、特に北海道から東北にかけての
アイヌ語に纏わる地名のことは、この方の右に出る人は居ません。
数々の著書がありますが、その中でも、とても分かりやすく北海道の
地名を一つ一つあげて解説しているこの本はお役立ちです。
札幌と言う名を美しいと表現しているところから始まります
旭川や小樽、江別といった土地の由来が分かりやすい
北海道の歴史、成り立ちも地名の由来を繙けば・・・
山田さんは、独学で進めていたアイヌ語研究をさらに学ぶため、
かの金田一京助さんに弟子入りをしています。
また、その金田一京助に紹介され、後に親密なお付き合いとなった
アイヌ語学者の知里真志保さんとは、数十年に渡って北海道の隅々を
巡って研究を進められています。
北海道にやたらと多い「ナイ-内」と「ペッ-別」のつく地名について
川の街「旭川」の由来もやはり「忠別川」にあった
明治20年(1887年)のころ、道庁では、難しいアイヌ語伝来の地名は
使いにくいから、そのアイヌ語を意訳した日本語地名に置き換えよう
という意見が起こり、その命により永田方正が、石狩川筋のいくつか
の地名を作った。
砂川、滝川、旭川・・・
明治24年「永田地名解」
なるほど、永田方正さんのことも学ばないと..
この挿絵(地図)にぬくもりがあって癒されます-手稲山解説の頁-
ふむふむ、伏古-ふしこ-(東区)は札幌の街の中でも一番最初に開拓が始まった
土地らしいけど、古くは伏篭(川)といっていたんですね
通りで、Toshiが教材社でバイトしていたとき、札幌小学校と名の付く
由緒ある小学校が「なぜ伏古なんかにあるんだろう?」と疑問に思った
答えがここにありました
山田秀三先生は1992年にお亡くなりになりました。
この方です
タバコがお好きだったのですね。
貴重な文献や書物を数多く残していただいて有り難うございます。
アイヌ語の地名、
アイヌ語の山の名前をこれからも大切にしていきます。
代表的なアイヌ語由来の山名
ニセイカウシュッペ山
カムイエクウチカウシ山
エサオマントッタベツ岳
オプタテシケ山
ベベツ岳 (⇒やっとこさ、この本で由来を知りました~)
東・西ヌプカウシヌプリ
カムイシリ、ピンネシリ
ウペペサンケ山
(以上、入選は8位まで)