朝は来る 恋愛詩の章 by asawakuru

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出逢いとバスと鈍感男 中編

2020年06月15日 | ストーリー





その子は高校を卒業したら就職

本当は短大に行きたかったけど

家に余裕がないから諦めたと言った


大学は楽しいですか

工学部だから毎日朝から晩まで講義で

遊ぶ暇もなくて高校と変わらない

講義でないと留年しちゃうし

遊んでるのは文系だよ

あいつら遊ぶために大学行ってる


〇〇生って人気あるんですよ

みんな有名な会社に行くからって

そうなんだ まあ確かに就職はいいなぁ

イメージしてた学生生活と違うけど


大学は女の子もいて楽しいでしょう

工学部しかないから男ばっかり

学科で女の子は2人しかいないから

男しかいないし

あと寮に入ってるから男ばっかり ハハ


じゃ出会いがなくてつまらないですね

友達に連れられてサークルに入ってるから

周りの女子大とか短大とか出会いは

あるけど 


彼女さんはいるんですかあ

いないよ

サークルで出会いがあるのに?

テニスがしたいだけだから

妹みたいに懐いてくる子は何人いるけど

誰かと付き合ったら色々面倒だし

妹みたいな感じだし なんかね

別にいなくても気にならないしね


興味無いんですか!?

いやいやノーマルだから ほんと

疑ってるその目はやめて マジで


なんて たわいもない会話を続けてた

その子は途中から足が痛くなったと言って

すぐ隣に座ってた 

なんかいつの間にかとても近くなってた

その子は小柄だったから横から少し

見上げる感じで変わらず しっかり

目を見て話すのは変わらなかった

表情の豊かなその子が笑うと花のように

パッと華やかになった


校内放送が流れた

〇〇方面行きの最終バスは10分後に出ます


待合室の時計を見たらあと10分を切ってた

話し出して初めてその子から視線を外した

思ったより長く話してたな

あっという間に時間が過ぎた


そしてボクは視線をその子に戻したら

そこにいたその子は…


後編に続く…


ここまでご覧頂きありがとうごいます。

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