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インテリアコーディネーターのブログ。
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8月4日 パークテラス御池

2005-08-04 | インテリア/建築
今日は、現在工事中のパークテラス御池についてお話します。
7月25日より着工している当物件は、昭和61年2月末日に竣工したRC造5階建 総個数83戸のマンションです。

ハチセが購入した物件は、その4Fに位置し、住居専用面積62.84㎡ バルコニー面積10.70㎡ ポーチ面積1.68㎡ 合計75.22㎡の部屋です。(下図間取り反転タイプ)



古いマンションの一般的な間取りで、洗面室や浴室の配管の勾配を確保するため、その空間が一段高くなっており、部屋のあらゆるところに段差がありました。

比較的小さな居室が3室とLDK。
今回は、ZENをコンセプトに、落ち着いたカラースキームと「和」の趣を大切にしながら改装をすすめています。

マンションですので、梁型・排気の方向・給排水の配管・天井高の制限など、解体してからも調整のいるところがあることは珍しくなく、この物件も例に漏れず、計画変更の必要がありました。

①天井に懐がなかったので、ダウンライトが設置できない。
  対処法: 天井を低くする or 直付照明をつかう
  →今回は、直付で対応。

②和室と居間の間をフラットにしようと解体したところ、畳の下に配管が転がっていた。
  →居間の方の床を上げることで対応。

③床を上げることにより、当初使う予定だった防音フロアー(直張り工法)が使えない。
  →防音マットを間に施工することで対応。

④システムキッチンの既製寸法の対応がない。
  →特注サイズ 1500×1800mmで対応。

⑤浴室をゆったりした空間にするため、1616サイズに拡大 → 玄関の間口から商品が入らない
  →マンションリフォーム用ユニットバス 1418サイズに変更。

このような変更は、良くある話で、それほど大した問題ではなく、状況に応じて変更しながら、時にはコンセプトごと変更したりして、完成を迎えます。
やはり、工事をする上でご近所からのクレームに一番気を使います。
今回は、浴室の解体など、解体箇所が多数に及ぶとクレームの数もそれに比例します。この現場は、今のところご近所とのトラブルもなく、解体を終えることができ、一安心です。

そういえば、マンションの改装を担当して、解体の際にクレームのつかなかった物件は、少ないですね。もちろん、できる限りの配慮は考えていますが、自分ひとりで解決できることではなく、相手のあることですから、思い通りには進まないものです。