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インテリアコーディネーターのブログ。
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8月22日 浴室用塗料

2005-08-22 | インテリア/建築
8月の初め頃だったでしょうか。ある改装現場を訪問したときのことでした。
その現場はとにかく、ペンキが多用されていました。壁・天井、階段手すり、枠回り、敷居に至るまで全て真っ白でした。

確かにキレイになっているけれど、そのあまりの白さに少し目がチカチカする感覚と、敷居まで塗られたペンキのせいで、開け辛くなった引戸に唖然としました。
「ちょっと、やり過ぎましたね」。なんて会話を交わしながら、お風呂を覗くと・・・。これまた、真っ白なんです。
床も壁も天井も。
(え・・・。まさか、こんなところまでペンキで仕上げちゃった?
これでこの浴室は、大丈夫なのだろうか。と心配しつつも他人事で無責任な感情でそれ程深く気に留めず、その場を後にしました。

それからしばらくして、新しい物件の打合せに現場へ赴いたときことでした。

「じゃあ、浴室は例の塗装で!」と指示する営業の要求に、一瞬言葉を失いました。
それはあまりにタイムリーな出来事で、予期していないタイミングでの嬉しいハプニングというか、とてもテンションが上がった一幕でした。
例えるなら、ふと足元を見たら、そこに四葉のクローバーが生えていた。というような、感じでしょうか。
いえ、もっというなら、拾った馬券が当たり馬券だった。というくらい私にとっては嬉しいものでした。

どうやら、浴室専用の塗料が現在ではあるようです。恥ずかしながら、その時まで全く知りませんでした。

ハチセが改装する築20年以上経過した物件の浴室は、大抵、在来式のタイルの床と壁に、ホーロー又はステンレスの浴槽が設置されています。
予算のある時、又は大改装を施す時は、ユニットバスに入れ替えます。
予算の無い時、施工上不可能な時などは、タイルを張替え、浴槽を入れ替えて対応してきました。

ですから、私の改装の選択肢の中に全く存在していなかった「浴室塗装」という方法があるということを知ることは、本当に嬉しい出来事でした。

私が資料を頂いたのは、熱研化学工業株式会社の「バストップ」という商品で、浴室のリメイクに適した二液性の特殊塗料です。
①洗浄 → ②水洗い → ③乾燥 → ④マスキング →⑤シンナー拭き →⑥研磨・目粗し ⑦シンナー拭き
の塗布前処理をした上で、低圧スプレーガンを使用して塗料を塗布します。
その耐久性は、10年程度問題ないというのですから、優れものです。



何をするにしても、結局は、「知っている」か「知らないか」なんですよね。
世の中の全てのことを知ることなんて絶対不可能だけれど、家をつくる過程の中で必要な情報をひとつひとつ集めていくことは、本当に楽しくて。
これが、これから自分の家を持とう。とする人の役に立つことができれば、何よりも幸せなことです。