↑東邦亜鉛非鉄スラグの使用についての問い合わせ先を記している安中市のHP↑
■東邦亜鉛(株)安中製錬所から排出された非鉄スラグについて、群馬県は令和2年9月10日に廃棄物処理法に基づく調査結果及び関係者への行政処分等を公表しました。これを契機として、東邦亜鉛はもとより、行政側である群馬県、前橋市、高崎市、富岡市、安中市が「東邦亜鉛株式会社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した一部の非鉄スラグにおいて、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過していることについて発表がありました。当該非鉄スラグの使用についてお心当たりのある方は、東邦亜鉛株式会社又は高崎市(産業廃棄物対策課又は環境政策課)までお問い合わせください。」とする趣旨のメッセージをそれぞれのHPに掲載しました。それから2年が経過しようとしています。既に、群馬県と富岡市はこのメッセージを引っ込めましたが、現在もなお、東邦亜鉛のほか、前橋市、高崎市、そして地元の安中市のHPに依然として掲載中です。
当会は、東邦亜鉛が、鉛、ヒ素など重金属を高濃度に含有する非鉄スラグを不法投棄している証拠を初めて掴み、これが端緒となり、その後、冒頭にある通り、群馬県がこの非鉄スラグを鉱さいとして産業廃棄物に認定しましたが、県は東邦亜鉛を廃棄物処理法違反できちんと罰しようとせず、運搬業務に限り限定的に中止させただけでした。
当会は、粘り強い調査の結果、県内各地で非鉄スラグと思しき物質が使用されている実態を把握し、これらの情報を東邦亜鉛に通報し、事実関係を調べるよう令和3年7月7日付で文書にて要請しました。しかし、東邦亜鉛からきちんとした回答は得られず、極めて失望させられる結果となりました。
■こうした経緯を文書にしたためて、当会では令和3年9月10日付で以下の確認文書を東邦亜鉛に提出しました。
*****R3.9.10東邦亜鉛あて回答内容確認書*****
令和3年9月10日
〒100-8207東京都千代田区丸の内一丁目8番2号 鉄鋼ビルディング
東邦亜鉛株式会社
総務本部 総務部 御中
電話 03-6212-1722 Eメール Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
〒379-0114群馬県安中市野殿980
北野殿公害対策委員会
委員長 小川 賢
電話 090-5302-8312
FAX 027-381-0364
E-mail ogawakenpg@aol.com
貴社安中製錬所非鉄スラグ製品に係る質問への貴ご回答内容の確認
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、表件に関して、弊職から本年7月7日付書面にて質問状をお送りしたところ、同7月20日に弊職が安中製錬所を訪れた際、中島次長ほか2名の皆様と地元の公害対策について情報共有する機会がありました。その面談の際に、中島次長から、上記質問状への回答について、「文書ではなく口頭のかたちで行いたい」との意向表明があり、回答内容を拝聴しました。
つきましては、その際、聴取した内容を下記のとおりまとめてみました。弊職の聞き取り内容に間違いがないかどうか、ご確認くださるようお願い申し上げます。
ところで、7月7日付の質問状は貴社のホームページにも記載のある次の記者発表の内容に基づいて、別紙のとおり、貴社安中製錬所由来と思しき非鉄スラグの使用場所に係る情報をお伝えして、その出所由来や汚染物質の状況等の確認をお願いするためのものでした。
<東邦亜鉛のHP>
http://www.toho-zinc.co.jp/news/pdf/news_20190809_2.pdf
2019年8月9日付「当社の非鉄スラグ製品の調査・回収について」
下記のようなK砕製品が使用された可能性がある箇所を発見された場合には、お問い合わせ窓口へご連絡ください。
当社スタッフが現地を訪問し、判別調査をいたします。
==========
さらに、貴社の上記の記者発表を受けて、地元安中市や、非鉄スラグの不法投棄の現場が発見された高崎市や前橋市においても、非鉄スラグの使用場所について心当たりがある場合には、貴社総務本部総務部あてに問い合わせることができると明記しています。
<安中市のHP>
https://www.city.annaka.lg.jp/seikatsu_kankyou/hitetsu_joho.html
非鉄スラグ製品に関する情報について
東邦亜鉛株式会社より、過去に安中製錬所から出荷した非鉄スラグ製品の一部における、土壌環境基準を超過した製品について発表がありました。
当該非鉄スラグ製品の使用についてお心当たりのある方は、東邦亜鉛株式会社または安中市環境政策課までお問い合わせください。
なお、本件を調査しております群馬県の報告によりますと、建設資材として県内で使用され、土壌環境基準を超過する有害物質が検出される箇所はありましたが、土壌汚染は確認されておりません。
東邦亜鉛株式会社のお問い合わせ先
東邦亜鉛株式会社 総務本部 総務部
電話番号:03-6212-1722
メール:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日から金曜日まで)午前9時から午後5時30分まで
<高崎市のHP>
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2020092400050/
東邦亜鉛株式会社の非鉄スラグに関する情報について
東邦亜鉛株式会社安中製錬所(群馬県安中市)が過去に出荷した一部の非鉄スラグにおいて、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過していることについて発表がありました。
当該非鉄スラグの使用についてお心当たりのある方は、東邦亜鉛株式会社又は高崎市(産業廃棄物対策課又は環境政策課)までお問い合わせください。
東邦亜鉛株式会社の問い合わせ先
東邦亜鉛株式会社 総務本部総務部
電話番号:03-6212-1722
メール:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日~金曜日)午前9時~午後5時30分
<前橋市のHP>
https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/kankyo/haikibutsutaisaku/oshirase/24816.html
市民の皆様へお願い
スラグの使用にお心当たりのある方は、東邦亜鉛株式会社または前橋市廃棄物対策課までお問い合わせください。
なお、当該スラグにお心当たりのある方は、スラグの取扱いにご注意いただくとともに、添付の資料をご確認ください。
東邦亜鉛株式会社のお問い合わせ先
東邦亜鉛株式会社総務本部総務部
電話:03-6212-1722
メール:Honsha_Soumubu@toho-zinc.co.jp
受付時間:平日(月曜日から金曜日)9:00から17:30
ホームページ:http://www.toho-zinc.co.jp
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7月20日の面談時に事務部次長である中島様から拝聴した下記内容については、上記に示した貴社ならびに行政が示している非鉄スラグの不適切な使用場所について、住民が問い合わせた結果として、貴社の組織としての正式な対応結果として認識しても構わないと見なせるのか、念のためご確認ください。
なお、ご返事は明日9月11日開催予定の安中製錬所工場視察会後の質疑応答の場で、お聞かせ願えれば幸いです。
敬具
記
1 貴社由来の非鉄スラグの使用箇所について
当会が入手した別紙(1)~(35)に示す調査情報によりますと、貴社の非鉄スラグは群馬県内の各所で、公共工事や民間工事を問わず、大量に使用されていることがうかがえます。
1-1 大変お手数ですが、別紙の記事に記載されている当該箇所における非鉄スラグの使用について、貴社でそれぞれの箇所に関する事情を把握しているかどうか、検証したいので、行政に提出した当該箇所に関係するとおぼしき報告書を開示していただけますでしょうか?
【東邦亜鉛の回答】
文書では回答できないとの本社からの指示で、口頭で回答させていただきます。回答内容は本社の了承を得ています。さて、ご質問の1-1についてですが、非鉄スラグの使用箇所の現状について質問されていると思います。非鉄スラグの使用箇所については地権者の意向、及び財産権の毀損、風評被害の防止の為、開示は出来かねます。
1-2 それぞれの当該箇所における非鉄スラグの使用について、現在どのような措置が為されているのか否か、ご教示いただけますでしょうか?
【東邦亜鉛の回答】
その次、1-2の非鉄スラグ使用、さっき1-1は行政に提出した報告書の開示についてでしたが、1-2が非鉄スラグの使用箇所の現状についてでしたね。現在どのような措置がされているか、また、されていないのか、というご質問かと思いますが、これは先ほど申し上げた1-1の回答と重なるような部分があるが、個別の使用箇所の現状について開示はできないということで、これはさきほど1-1で申し上げた通り、地権者の意向、財産の毀損、風評被害の防止の為開示はできないということです。群馬県のほうで、今年の4月末時点ということで報告をしております。6月7日に県のHPに出ています。113箇所です。そのうち、措置ということになるが、撤去済みが92件、撤去予定が21件ということです。これ以上のものは出せません。
2 貴社由来の非鉄スラグの搬送先について
貴社は、2020年10月2日付「令和2年9月15日付け弊社非鉄スラグについてのご質問についての回答書」の「8.大型トラックが伊勢崎工業団地に向かっている。目的、量は」で、弊会の質問「8.貴社は2016年4月以降は、非鉄スラグを出荷していないと説明していますが、それ以降にも、貴社のスラグ置場から大量のスラグが運び出されています。そのなかで、『UCHIKI UNYU』(打木運輸) と荷台に描かれた大型の深底のあおりを付けたトラックが伊剪崎工業団地へ入るのが目撃されています。貴社はこの打木運輸に、いつ?何回?どの出荷先が?何の目的で?使用するために非鉄スラグを運ばせていたのか、記録を調べて結果を教えてください。」に対して、「質問の内容の車両は、調査しましたが、該当する車両は不明です。」と回答しました。このことについて、あらためて確認したいことがあります。
弊会による調査によれば、2018年12月7日(金)午後3時ごろ、貴社の非鉄スラグ置場で、スラグを積み込むトラック2台を確認しました。
ひとつは下の2枚の写真にある車で、荷台の両側面にアルファベットのデコ文字で「UCHIKI UNYU」(打木運輸)と明記されております。
また、ナンバーは「熊谷130あ3211」とあります。写真をよく見ると、後部に「コダイラ」と書かれており、廃棄物運搬車両の届け出はしていない車両でした。赤色のスラグを積み込んでいました。
もう一台は、太田市の産業廃棄物業者「佐々木商事」のトラックで、HPにあるコンテナフルトレーラーで間違いありません。
※出典:佐々木商事のHP ⇒ http ://www.sasaki·shouji.co.jp/
ナンバーは「群馬130う1024」で、こちらは廃棄物運搬車両の届け出をしていました。黒色のスラグを積んでいました。
佐々木商事のトレーラーを追尾したところ、国道18~17号に入り、埼玉県本庄市から伊勢崎方面に北上し、伊勢崎市八斗島町の工業団地に入りました。
つきましては次の質問があります。
2·1 2018年12月7日に貴社安中製錬所に入出門する打木運輸のトラックを何台も目撃しました。スラグ置き場に進入したのは、このうちの1台でしたが、打木運輸の他のトラックは安中製錬所で別の用途の輸送にも関わって いるものとみられます。伊勢崎に向かったのは打木運輸のトラックではあり ませんが、打木運輸のトラックが、非鉄スラグを当日どこに運搬していたのかご教示ください。
【東邦亜鉛の回答】
次に2は非鉄スラグの搬送先についてだと思います。2-1については、打木運輸のトラックが、どこに運搬していたのかということですね。回答としては、産業廃棄物処分業者への運搬を打木運輸に依頼しました。具体的な処分業者については、個別取引の為開示は差し控えさせていただきたい。処分業の認可については大丈夫です。打木運輸とはきちんと契約を交わしてお願いをしています。打木運輸は運搬業に関する免許は持っているのは確認しています。
(「打木運輸のトラックは『産業廃棄物運搬車』と書いてないが?」との質問に対して)書いてあるのかどうかは、私の知識がそこまで及んでいないためわからない。収集運搬用の車両で業に携わる車自体に表示がしてあるのが義務なのかどうかは知見がないのでわからない。自社運搬の車に関しては表示をしなさいという決まりがあるのは理解しています。
(「以前、K砕は有価物だからということでサンパイではないと言っていたではないか?」との問いに)それはそうだが、この時点での打木運輸のトラックに関しては、収集運搬の契約の中でやっていただいたということです。
(「それは最終処分場にもっていったのか?その場所は言わないつもりだろうけど?」との問いに)そうです。
2·2 当時、打木運輸は、貴社安中製錬所内で、非鉄スラグ以外にどのような製 品の搬出をしていたのでしょうか?それは現在でも継続していますか?
【東邦亜鉛の回答】
そうしましたら2-2。今度は打木運輸が非鉄スラグ以外のものを運搬しているかという質問だが、打木運輸には各種原材料の運搬をお願いしている。これは現在も継続しているかということだが、継続中です。
(「原材料もやっているの?」との問いに)はい。
(「東邦キャリアではないのか?打木運輸は秩父の山奥に拠点がある。それなのに、ここにやらせているのか?原材料も?」との質問に)すいません。個別にそういう何をというのは勘弁してほしい。
(「原材料と言うと、小名浜から運搬しているということか?」との質問に)いいえ、そうは言っていません。いろいろな原材料があるということです。種々原材料というふうに言っただけで、各種原材料と言っているのであり、小名浜から来る原料とは言っていません。
(「他に何があるのか?」との問いに)…。
2·3 一方、黒色のスラグを積んで伊勢崎の工業団地に入った佐々木商事のトラックは、どのような性状の非鉄スラグ製品を運んでいたのでしょうか?
【東邦亜鉛の回答】
2-3について、佐々木商事が運搬していたもので、黒色のスラグを積んで、ということで、どのような性状の非鉄スラグ製品を運んでいたのかという問いだが、非鉄スラグは、経時変化で、表面の色が変化します。こういう場合があります。
(「鉄分だからね?」との問いに)錆びるわけです。非鉄スラグは表面の色が変化しても他の性状に変化はありません。非鉄スラグは現在全量を産業廃棄物として処分しています。
2·4 伊勢崎工業団地には株式会社国分伊勢崎市長沼町2777-3)という会社がありますが、貴社はこれまでにそこと取引をしたことがありますか?
【東邦亜鉛の回答】
(「佐々木商事との取引は当時も今も続いているのか?」との問いに)佐々木商事に収集運搬もしてもらっています。現在もそうです。佐々木商事は太田市にあります。なので、多分通過しただけかなというふうに思っています。
(「石井商事にはまだ(非鉄スラグを)出しているのか?」との問いに)いや、ここ最近はたぶん取引がないのではと思うが、すいません。取引の内容は、質問に名前がなかったので用意していません。
(「石井商事は静穏剤のゴムシートの中に御社の製品スラグを入れており、質量を持たせて静音効果を上げていて、そのため有価物だが鉛が多いので、御社としても、今後、鉛の含有量が問題となった場合、大変になるかもしれないという懸念は持っていたようだが、今は出していないという。本当か?」との問いに)今はK砕は全量産業廃棄物として処理しています。
(「マニフェストで管理していると思うが、安定型に?それと管理型?どっちの処分場に持って行っているのか?」との問いに)なので、個別な案件には答えられません。
(「だって、御社は行政指導をうけているはずだけど?」との問いに)はい。
(「それは、今後とも、住民に対しては、企業の事業内容については一切明らかにしない、と日頃宣言している御社として、(行政指導を受けている本件についても)それと同じスタンスか?」との問いに)そうです。
以上
別紙
(1) 2018年07月29日:【速報】高崎渋川線バイパスにスラグ汚染報道・・鉄鋼スラグに続いて非鉄スラグの不法投棄か!
(2) 2018年08月12日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも?
(3) 2018年08月19日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…群馬県中にばら撒かれているかも? (その2)
(4) 2018年08月21日:鉛・ヒ素入りスラグ不法投棄問題!…大同スラグと異なり早くも撤去工事に着手する県土整備部の胸中は?
(5) 2018年08月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素だらけでも「土壌に影響なし」宣言した群馬県の重金属汚染思考マヒ
(6) 2018年08月26日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題・・・なんと早業!撤去始まる!
(7) 2018年08月30日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…鉛・ヒ素入り資材を猛スピードで撤去中の群馬県に経緯と根拠を開示請求
(8) 2018年09月02日:【緊急レポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…高崎市に続き榛東村にも飛び火!しかも大同スラグと無法コラボ!
(9) 2018年09月10日:【ついでにレポート】鉛・ヒ素入りスラグ問題…飛び火した榛東村を更に調査!
(10) 2018年09月18日:【速報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
(11) 2018年09月10日:[続報】公園にも鉛スラグ報道…やはり高崎渋川線バイパスだけでなかった非鉄スラグ投棄問題!
(12) 2018年09月20日:鉛・ヒ素入りスラグ間題!…高渋バイパスどころか箕郷町の県道脇ソーラー発電造成地にもスラグ捨て放題!
(13) 2018年10月13日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…みさと芝桜公園周辺をさらに調査!
(14) 2018年10月21日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市野水道施設前はスラグだらけだった!
(15) 2018年10月26日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…高崎市内の多数の公益施設に投棄された非鉄スラグの早期撤去を高崎市長に要請!
(16) 2018年10月26日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…梅花見物は恐ろしい!(その1)
(17) 2018年11月10日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…梅花見物は恐ろしい!(その2)
(18) 2018年11月18日:【緊急報告】鉛・ヒ素入りスラグ問題!…今この時も、鉛とヒ素の不法投棄は着々と続いている!
(19) 2018年11月20日:公園にも鉛スラグ報道…高崎・箕郷の公園の非鉄スラグ撤去決定で問われるその根拠!
(20) 2018年11月25日:【緊急報告】鉛・ヒ素入りスラグ問題!…読者投稿・なんと地域の集会場まで鉛・ヒ素入りスラグ汚染!
(21) 2018年12月03日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その1)
(22) 2018年12月08日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その2)
(23) 2018年12月16日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…戦国武将も怒っているぞ!(松風騒ぐ風雲箕輪城その3)
(24) 2019年02月10日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…♪スラグ街道冬景色♪その1
(25) 2019年02月24日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…♪スラグ街道冬景色♪その2
(26) 2019年02月26日:【速報】ソーラー発電所の非鉄スラグ報道…鉛やヒ素が危険なのにいまだに調査中を繰り返す群馬県
(27) 2019年03月14日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…箕郷梅林を鉛中毒の恐怖に晒す非鉄スラグを表向き撤去させた高崎市が抱える憂鬱
(28) 2019年03月17日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…箕郷町の松之沢にある岡田興業のスラグ置場の実態と群馬県の節穴検査
(29) 2019年05月06日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー①
(30) 2019年06月03日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー②
(31) 2019年06月30日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー③
(32) 2019年08月04日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…GW特別調査・他にもあった岡田ソーラー④岡田工務店関連施設に怪しい場所続々!
(33) 2019年09月29日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…今も元気に活動中のスラグ販売施設。なぜ、すぐに営業を止められないのか!
(34) 2019年10月06日:鉛・ヒ素入りスラグ問題!…今も元気に活動中のスラグ販売施設。なぜ、すぐに営業を止められないのか!(2)
(35) 2019年12月07日:【速報:鉛・ヒ素入りスラグ問題】群馬県は公共工事ではたった1か所と発表!
(36) 2020年1月11日:有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「儲かる鷹(狸)は爪を隠さず」その2
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■このように、非鉄スラグの使用について心当たりがあり、東邦亜鉛株式会社に問い合わせても、東邦亜鉛からは何の回答もないので、問い合わせをすること自体時間とコストの無駄であることが確認できました。そのため、当会では地元の安中市に対して、こうした事実を踏まえて、市のHPの記載内容を、訂正するように、令和4年7月25日に、安中市長宛に以下の文書で作成し、環境政策課を訪れて、担当職員に直接手渡して、早急に善処するよう要請しました。
*****R4.7.25 安中市長あて上申書*****
令和4年7月25日
安中市長 岩井均 様
(産業環境部環境政策課)
〒379-0114
安中市野殿980
北野殿公害対策委員会
委員長 小川 賢
電話 090-5302-8312
Email ogawakenpg@gmail.co
上 申 書
件名:安中市HPの「非鉄スラグ製品に関する情報について」の訂正(お願い)
拝啓 平素より安中市民の安心・安全な生活環境の保全の維持・向上に向けてご尽力賜り厚く御礼申し上げます。弊職は、安中公害により長年周辺住民として被害を被った立場で、地元で長年にわたり活動している北野殿公害対策委員会を主宰しております。
さて、現在、安中市のホームページで表件に関する記事が掲載されています。これによれば「当該非鉄スラグ製品の使用についてお心当たりのある方は、東邦亜鉛株式会社または安中市環境政策課までお問い合わせください。」と記されています。
この件に関して、当委員会は「東邦亜鉛株式会社のお問い合わせ先」として紹介されている連絡先に別紙の書状を令和3年7月7日付で提出しましたところ、同7月20日に同社安中製錬所の関係者と面談することになりました。そして、同日、同所で、同社関係者から口頭での説明を受けた結果、別紙の書状に赤字で記した通り、問い合わせについては一切説明しないという趣旨の回答が為されました。
つきましては、この事実をぜひホームページに直ちに反映していただきますよう、申し上げる次第です。
具体的には、現在のホームページ上の適当な箇所に、以下の文章を追記して掲載していただけると幸いです。
※この件で市民の方が実際に東邦亜鉛株式会社の総務本部総務課にメールで当該非鉄スラグ製品と思しき物質の使用について、情報提供を行い、それが東邦亜鉛安中製錬所由来の非鉄スラグなのか、また、どのような対策が現在までにとられているのか問い合わせたところ、後日、同社安中製錬所から、本社の了解を得たうえで、「非鉄スラグの使用箇所については地権者の意向、及び財産権の棄損、風評被害の防止の為、開示は出来かねます。」として、一切の説明を拒否されたという報告が寄せられました。したがいまして、実際に東邦亜鉛株式会社に問い合わせても、期待される返事は得られません。市民の皆様は、非鉄スラグに関して、安中市内外で使用されているかもしれないと心配でしょうが、東邦亜鉛株式会社に連絡を取ってみても、情報だけ取られて、それに対する回答は拒否されるのは必至です。ぜひ、このことを肝に銘じてください。
草々
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■ところが既に1ヶ月が経過したにもかかわらず、相変わらず安中市のHPは修正されていません。市情報戦略課の齊藤課長によると、「市環境政策課の新井課長には、北野殿公害対策委員長から複数回、検討状況について問い合わせがあったことを伝えた」そうですが、やはり、なんらかの思惑があるためか、一般市民の意見よりも、安中市は東邦亜鉛のほうを忖度するようです。
なお、群馬県廃棄物・リサイクル課に、東邦亜鉛の非常識な対応を報告し、その旨県のHPに記載するように依頼しましたが、「県としてそのような情報はHPに掲載する義務はない。気が済まないのであれば、直接東邦亜鉛に申し入れたらどうか」という、およそ県民の安全・安心な生活環境の保全について、無思慮な回答しかよこしませんでした。
その他、前橋市や高崎市も、非鉄スラグ問題について、少なくとも行政内では風化しつつあるようです。
↑前橋市のHP↑
↑高崎市のHP↑
引き続き、せめて地元の安中市だけでもHPで、東邦亜鉛の非常識な対応ぶりを、正確に市民に伝えてもらうよう、要請してまいる所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局および北野殿公害対策委員会からの報告】
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