■当会は有害なスラグを撤去させるべく険しい困難な道に微力ながら挑んでいます。スラグを撤去させるには、1.廃棄物処理法からの撤去アプローチと、2.建設工事請負契約に基づく撤去アプローチの二つがあります。
もうひとつの「2.建設工事請負契約に基づく撤去アプローチ」について、地方自治体が建設工事を発注する場合には、建設業者と建設工事請負契約を結びますが、その契約には工事に瑕疵があった場合には、最大10年は遡って瑕疵を修補する、問題があったら10年間は工事をやり直す契約になっています。当会では、(株)佐藤建設工業や(株)岡田工務店の工事に使用されたスラグは問題があることを訴え続け、高崎渋川バイパスに使用された有害スラグを撤去することに繋がったと自負しています。
この問題に当会の手足となって対処してきたスラグ不法投棄特別調査チーム「リットン調査団」が今年も新春特別調査を行っています。さっそく調査結果報告第4弾を見ていきましょう。今回が本年新春スラグ調査シリーズの最終回となります。
↑大同有害スラグが投棄されている渋川市上郷の農道現場。渋川市の環境調査でスラグにもスラグ直下の土壌にもフッ素が環境基準を超えて含まれていることが分かっていながら、そのままにアスファルトでフタをしてしまった農道だ。2021年元旦は、天気だけは恵まれた。↑
なお、新春スラグ調査については次の記事もご覧ください。
○2021年1月2日:有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「渋川市は今も有害スラグだらけ」その1↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3260.html
○2021年1月18日:有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「渋川市は今も有害スラグだらけ」その2↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3268.html
○2021年1月24日:有毒スラグ問題を斬る!…新春スラグ調査「渋川市は今も有害スラグだらけ」その3↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3272.html
今回第4弾の調査場所はこちらです。↓↓
衛星写真はこちらです。↓↓
*****リットン調査報告書(新春その4編)*****
■有害スラグ特別調査チーム「リットン調査団」集合(^^)/。
団長Aの訓示:さあ~、我々徘徊が趣味な老人たちの2021年新春スラグ調査も最終回です。
団員B:今回の調査場所は、渋川市議が住民訴訟で一部勝訴している現場ですね。
団員C:なんでも渋川市環境課が調査を行い、スラグや下の土壌まで環境汚染が進んでいるのにそのまま放置して、上にアスファルトでフタをしてしまった法律無視な現場でしたね。
団員D:なんでもスラグを排出した大同特殊鋼株式会社が、今頃になって「スラグは廃棄物ではない」と言い出したそうな。
団長A:とうとう悪党の本当の姿が顔を出したな。よ~し、徘徊老人集団が退治してくれようぞ!新春早朝調査レポート開始じゃ!
↑この農道は有害スラグが敷砂利されていたよね。その一部を削り廃棄物処分場に捨てて、ほとんどのスラグを残したまま、上からアスファルト被覆したのだよね。道がかなり高くなってしまったね。↑
↑アスファルト舗装をする前のスラグ農道の様子。現在の農道はかなり盛り上がっていることが分かるだろうか?↑
↑スラグをそのままに、砕石を補足してアスファルト舗装だから、道が高くなって裾を土で隠したのだよね。土がどっかに行っちゃったよ。あれあれ~アスファルトが一部ヒビが入って壊れてない?↑
↑アスファルト舗装でフタをした当時の様子、アスファルトの裾は土で覆われていた。今や土は雨に流されどこかに行ってしまったようだ。土は雨に打たれると流されることぐらいわからないのだろうか。まさか「やってみなければわからない」なんて建設技術者が言うのだろうか?こんないい加減な工事でも、それでいいのか渋川市!↑
↑一段下がったところから見てみよう。あれあれ~ここはヒビだけでなくバックリ壊れているよ。↑
↑オイオイ~、砕石も流れ出しているよ、有害スラグも流れだしているのでは?↑
↑とその時「お~い!こっちはすごい亀裂が入っているよ」の声が上がる。何があった?↑
↑崩壊寸前だ。このアスファルト道は道路なのだろうか?それとも有害スラグの直接経口摂取を防ぐための被覆なのだろうか?しかし大同スラグは廃棄物に認定されたから、この農道にスラグを置き続けるためには、産業廃棄物の設置許可が必要だよね。それまで注意喚起のため産業廃棄物の種類「鉱さい」保管場所の看板も設置してくださいね。↑
*****2021年新春スラグ調査レポート終わり*****
■当会に提供された情報によると、リットン調査団がレポートした渋川市の農道は、前橋地方裁判所で住民訴訟を争い、大同スラグは市道の所有権を妨害しているので、渋川市が妨害排除請求をしていないことは正当化されない、と住民一部勝訴判決が下されました。
現在は控訴審を争っているとのことですが、大同特殊鋼株式会社が補助参加人として裁判に参加してきて「スラグは廃棄物ではない」と悪の素顔を見せつけてきたそうです。また渋川市環境課が現地の環境調査をしたことなどは、フッ素の環境基準に疑問を呈する主張を展開したそうです。
住民としては、廃棄物の監督官庁である群馬県が「スラグは廃棄物」と認定した時には、素直に従っておいて、裁判に負けたくない一心で何を今更駄々をこねているのだとの感想を持つことでしょう。
また環境基本法第16条に基づいて定められた土壌環境基準にも、攻撃を仕掛けているようですが、基準を設置した環境省に逆らいたいのなら、日本国から独立して(株)佐藤建設工業とスラグ合衆国でも建国したら良いのに、との感想を持つことでしょう。
■大同特殊鋼株式会社が排出したスラグは、廃棄物の監督官庁である群馬県廃棄物リサイクル課により<有害な産業廃棄物>に認定されました。
渋川市は農道にスラグの埋め立てを続けるなら、廃棄物処理法に則り、廃棄物処分場の設置許可を群馬県に申請しなければなりません。
大同特殊鋼株式会社や渋川市がいくら「スラグは廃棄物ではない」と喚き散らしても廃棄物の監督官庁ではないのでどうにもならないことでしょう。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
※参考資料:アスファルト舗装前のスラグ報道の様子
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○2017年11月19日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・スラグ徘徊調査「渋川市の農道もスラグだらけだった」↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2465.html
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