■2017年11月16日(木)早朝の通勤時間帯に、高崎市周辺で見事な虹を見ることができました。たまたま、目撃して撮影しましたので、ご報告します。
↑早朝の暁光を受けて榛名山を背景に浮き上がる虹。↑
朝の虹は、太陽がある東方向からの光によって、西の空にできるのが普通です。虹が見えるということは、そこは湿度が高いということになるため、天気は西側から変わっていくので、その日はやがて雨になる確率が高いことから、「朝虹は雨、夕虹は晴れ」というのが、通説のようです。また「朝虹」という言葉そのものに、「朝に立つ虹」=「雨の降る前兆」という意味が込められています。
↑和田橋の上から見た虹。↑
この日の早朝午前6時25分ごろ、関東地方は晴れていましたが、榛名山方面では、裏日本からの雪雲がせり出していました。しかし、天候としては、ほんの僅かにフロントガラスに細かい雨滴が一時的にかかったものの、寒気のため冷たい空気が張り詰めていて、湿度も高くなく、さわやかな朝でした。
あと1カ月余りで冬至になるためか、朝日も南東方向から差してきたため、高崎市から見ると、榛名山の方向に見事な虹がくっきりと浮かびました。
高崎駅で新幹線に乗ってからも、見事な虹は後を追うように高崎市街方向にくっきりと七色のアーチを描き、新幹線が高崎駅を離れるにつれて、次第に観音山丘陵の方に移動し、虹の端が地上に接するところも手に取るように見ることが出来ました。
↑新幹線の車窓から見た早朝の虹。↑
■これまでいろいろな場所で虹を見てきましたが、かなり印象的な虹のひとつでした。中高度を飛行する航空機の窓から虹を見たことが有りますが、その際は、地表に遮られないため、虹は円となった見えます。また、外側にもう一つの虹がくっきりと見えたこともあります。
虹は、波長によって上側の赤から下側の紫までの光のスペクトルが並んだ、円弧状の光のことで、気象現象として大気光学現象のひとつに含まれます。太陽の光が、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて、複数の原色の帯に見えるのです。
日本語では虹(にじ)と称しますが、英語のRainbow(レインボー)は、「雨の弓」を意味し、外来語として日本語にもよく取り入れられています。また、フランス語では arc-en-ciel(アルカンシエル)といい、「空に掛かるアーチ」という意味です。スペイン語では、arco iris(アルコ・イーリス)といい「アイリスの花のアーチ」という意味です。
では、中国語では感じで「虹」と書くのでしょうか? 正解は「彩虹」と書いて、ツァイホンと発音します。ではなぜ、「虹」の一文字だけでなく、わざわざ「彩」を頭に付けているのでしょうか。
広辞苑によれば、「虹」について次のように表しています。
虹
形声。「虫」(=へび)+音符「工」(=つらぬく)。にじを、空にかかる大蛇に見たててできた文字。
(岩波書店 『広辞苑』)
こう‐げい【虹霓・虹蜺】
[楚辞哀時命]虹(にじ)。(古くは竜の一種と考え、雄を虹、雌を霓・蜺といった)
(岩波書店 『広辞苑』)
このように中国では「虹」を空に掛かる大蛇の一種と見立てたため、「彩」を付けて、カラフルな現象を強調して表現しているものと思われます。ちなみに、「彩虹」を逆に並べると「虹彩」となり、瞳のうち瞳孔の周りにある色のついた部分のことを意味します。確かにこの部分には、青色や血管による赤色などカラフルな色どりに富んでおり、「虹彩」とはよく観察して命名したものだと妙に感心させられます。
いずれにしても、榛名山から高崎市にかけてくっきりと浮かんだ早朝の現象に遭遇できたことは幸運でした。次はいつ見られるのか、楽しみに待ちたいと思います。
【ひらく会情報部】
↑早朝の暁光を受けて榛名山を背景に浮き上がる虹。↑
朝の虹は、太陽がある東方向からの光によって、西の空にできるのが普通です。虹が見えるということは、そこは湿度が高いということになるため、天気は西側から変わっていくので、その日はやがて雨になる確率が高いことから、「朝虹は雨、夕虹は晴れ」というのが、通説のようです。また「朝虹」という言葉そのものに、「朝に立つ虹」=「雨の降る前兆」という意味が込められています。
↑和田橋の上から見た虹。↑
この日の早朝午前6時25分ごろ、関東地方は晴れていましたが、榛名山方面では、裏日本からの雪雲がせり出していました。しかし、天候としては、ほんの僅かにフロントガラスに細かい雨滴が一時的にかかったものの、寒気のため冷たい空気が張り詰めていて、湿度も高くなく、さわやかな朝でした。
あと1カ月余りで冬至になるためか、朝日も南東方向から差してきたため、高崎市から見ると、榛名山の方向に見事な虹がくっきりと浮かびました。
高崎駅で新幹線に乗ってからも、見事な虹は後を追うように高崎市街方向にくっきりと七色のアーチを描き、新幹線が高崎駅を離れるにつれて、次第に観音山丘陵の方に移動し、虹の端が地上に接するところも手に取るように見ることが出来ました。
↑新幹線の車窓から見た早朝の虹。↑
■これまでいろいろな場所で虹を見てきましたが、かなり印象的な虹のひとつでした。中高度を飛行する航空機の窓から虹を見たことが有りますが、その際は、地表に遮られないため、虹は円となった見えます。また、外側にもう一つの虹がくっきりと見えたこともあります。
虹は、波長によって上側の赤から下側の紫までの光のスペクトルが並んだ、円弧状の光のことで、気象現象として大気光学現象のひとつに含まれます。太陽の光が、空気中の水滴によって屈折、反射されるときに、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて、複数の原色の帯に見えるのです。
日本語では虹(にじ)と称しますが、英語のRainbow(レインボー)は、「雨の弓」を意味し、外来語として日本語にもよく取り入れられています。また、フランス語では arc-en-ciel(アルカンシエル)といい、「空に掛かるアーチ」という意味です。スペイン語では、arco iris(アルコ・イーリス)といい「アイリスの花のアーチ」という意味です。
では、中国語では感じで「虹」と書くのでしょうか? 正解は「彩虹」と書いて、ツァイホンと発音します。ではなぜ、「虹」の一文字だけでなく、わざわざ「彩」を頭に付けているのでしょうか。
広辞苑によれば、「虹」について次のように表しています。
虹
形声。「虫」(=へび)+音符「工」(=つらぬく)。にじを、空にかかる大蛇に見たててできた文字。
(岩波書店 『広辞苑』)
こう‐げい【虹霓・虹蜺】
[楚辞哀時命]虹(にじ)。(古くは竜の一種と考え、雄を虹、雌を霓・蜺といった)
(岩波書店 『広辞苑』)
このように中国では「虹」を空に掛かる大蛇の一種と見立てたため、「彩」を付けて、カラフルな現象を強調して表現しているものと思われます。ちなみに、「彩虹」を逆に並べると「虹彩」となり、瞳のうち瞳孔の周りにある色のついた部分のことを意味します。確かにこの部分には、青色や血管による赤色などカラフルな色どりに富んでおり、「虹彩」とはよく観察して命名したものだと妙に感心させられます。
いずれにしても、榛名山から高崎市にかけてくっきりと浮かんだ早朝の現象に遭遇できたことは幸運でした。次はいつ見られるのか、楽しみに待ちたいと思います。
【ひらく会情報部】
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