どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ギアナ・夜間飛行

2024年11月22日 | 絵本(日本)

   ギアナ・夜間飛行/あべ弘士/のら書店/2024年

 

 でだしは、赤道直下・ギアナ高地にあるR山のいいつたえ。
 「朝、雨つぶがあつまり、谷川をつくり、大きな川になり、竜になり、天空の山へとのぼる。
そして、満天の星のもと、光る子たちが小走りにあらわれ、光る石のまわりでおどり、あそぶ。
竜はよろこび、雲をよび、雨を、あらしをよび、そしてまた、ジャングルに おりていく。こうして一日があわる。」

 光る子どもはほんとうにいるのか? 竜とはなにものなのか? 敵か? 味方か?

 兄と妹のヒコーキきょうだいが、ギアナ高地へむかいます。

 

 大自然の壮観な風景が、ダイナミックに展開していきます。巨大な滝、眼下に広がるうねった大河は、まるで竜の形。浸食されてできあがったへんな岩、地面いっぱいの水晶、稲妻を抜けると満天の星。

 A4判ですが、もっと大きな絵本だったら、その迫力がつたわってきそうです。

 飛行機きょうだいは、発見した光るこども(えんぴつぐらい)を、発見できずと報告するのは?

 夜間飛行のシーンは、満天の星の下。
 

 調べてみると、ギアナ高地は、地球の不思議を実感させてくれます。あべさん空中から見たギアナ高地から着想されたのでしょうか。