どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

色とりどりの鳥

2021年07月11日 | 絵本(昔話・外国)

    色とりどりの鳥/ほそえさちよ・再話 たけがみたえ・絵/玉川大学出版部/2021年

 

 オーストラリアのアボリジナルのおはなし。

 あたり前と思っていることにも、なぜ?と疑問を持つと ちがった世界がみえてきます。

 色もその一つ。もし色の認識ができないとどうでしょう?。草花の美しさも、絵画を楽しむこともできません。昼と夜のちがいもわかりません。

 色とりどりの生き物もおなじです。科学的には、鮮やかな色の鳥について説明できるのでしょうが、人は、古来から疑問をもっていたにちがいありません。

 

 むかし、すべての鳥の羽は真っ黒だったと はじまります。

 ケガをしたハトを、仲良しの鳥たちが励ましていると、ハトの傷口から噴き出た七色の しぶきが 鳥たちにかかり、インコやツル、ヒクイドリ、オウム、ワライカワセミ、ハトなどが とりどりの羽の色に。

 ただ、「そんな しにそうなやつの せわをして、なんになるんだい。びょうきが うつるかもしれないぜ」と、つめたくながめていたカラスは、今も黒いというオチ。

 鳥たちが ハトを励ますところがほほえましい。笑うと元気が出るとワライカワセミ、オーストリアヅルはダンス、そのダンスにはヒクイドリが大きなツメで、大地をふみつけリズムをきざみます。

 カラスの気持ちは?


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