色とりどりの鳥/ほそえさちよ・再話 たけがみたえ・絵/玉川大学出版部/2021年
オーストラリアのアボリジナルのおはなし。
あたり前と思っていることにも、なぜ?と疑問を持つと ちがった世界がみえてきます。
色もその一つ。もし色の認識ができないとどうでしょう?。草花の美しさも、絵画を楽しむこともできません。昼と夜のちがいもわかりません。
色とりどりの生き物もおなじです。科学的には、鮮やかな色の鳥について説明できるのでしょうが、人は、古来から疑問をもっていたにちがいありません。
むかし、すべての鳥の羽は真っ黒だったと はじまります。
ケガをしたハトを、仲良しの鳥たちが励ましていると、ハトの傷口から噴き出た七色の しぶきが 鳥たちにかかり、インコやツル、ヒクイドリ、オウム、ワライカワセミ、ハトなどが とりどりの羽の色に。
ただ、「そんな しにそうなやつの せわをして、なんになるんだい。びょうきが うつるかもしれないぜ」と、つめたくながめていたカラスは、今も黒いというオチ。
鳥たちが ハトを励ますところがほほえましい。笑うと元気が出るとワライカワセミ、オーストリアヅルはダンス、そのダンスにはヒクイドリが大きなツメで、大地をふみつけリズムをきざみます。
カラスの気持ちは?