第二日目 2017年10月25日(水) 晴れ18゜ ホテル発 9:00
朝食後、ホテル周辺を散歩したが、通勤のために足早に歩く人で、近くのショッピングモールもまだ、開店していなかった。いよいよ観光開始。きょうの走行距離はおよそ400㎞。世界遺産を巡る旅にしてはかなり慌ただしいことが予想される。最初の観光地は、レバークーゼンにあるホテルから約40㎞ほど離れた、ケルン市にあるケルン大聖堂である。バスでケルンに向かう途中、博識な女性添乗員の村木さんが、ケルンはオーデコロンの発祥の地で、ナポレオンが遠征した折、良い香りのする水を献上され、ドイツ語の「ケルン」がフランス語で「コロン」と呼ばれるようになったということを教えてくれた。
1 ケルン大聖堂
ケルンのシンボルでもある大聖堂は、ドイツで最も訪問者数が多い教会(年間約600万人)で、ドイツ人が最も好きな観光名所だということだ。とにかく、大きい。神の威厳を知らしめるためか、やたらにいかつく大きな建物である。
世界遺産に登録されているカトリックの聖堂で、幅86m、奥行き144m、尖塔の高さ157mで、ゴシック様式の大聖堂としては世界最大で、かなり遠方からでないと全容を収めきれない。
ドイツで最も人気のある観光名所ということであれば、この大きいが、荘厳さよりも、こけおどしのように壮大でいかつな感じがドイツ人の気質に合っているのかもしれない。すくなとも、華麗さは感じない。
ケルン市は、古代ローマ時代から交通の要所、商取引の拠点として発展した。第二次世界大戦で街は壊滅的に破壊されてしまったものの戦後の経済成長のもと見事に復興し、人口100万人。
72色のステンドグラスが大聖堂の壁を美しく飾っている。この美しい市松様の窓は、10年ほど前のものだということだ。内部には東方三博士の聖遺物を納めた黄金の聖櫃や祭壇画など見どころが多い。バイエルン王ルートヴィヒ1世から送られた「バイエルン窓」や、2007年に完成したゲルハルト・リヒター作といわれるステンドグラスも見事だ。
2 アーヘン大聖堂
ケルンからバスに揺られること1時間30分。人口24万人のアーヘンが次の観光地。
「アーヘン大聖堂」はフランク王国の頃、国王カール大帝が786年に宮殿教会として建て始めた。そのためドイツ語で「カイゼルドーム」すなわち「皇帝の大聖堂」と呼ばれています。
当時はアルプス以北で最大の大聖堂で、現在でも北ヨーロッパで最も古い大聖堂ということです。ドイツで最初に登録された世界遺産です。歴史的、宗教的に見ても「アーヘン大聖堂」は重要な場所ですが、内部の荘厳な美しさに感動して言葉を失ってしまう程です。
飾り気のない教会のドアをくぐり聖堂の中へ進むと、扉のシンプルさとは打って変わり、金をふんだんに使ったモザイクが天井や柱を覆っています。思わずその豪華さに感嘆の声が出てしまうでしょう。1ユーロ払ったけれど、撮影許可をとって正解でした。
建物はローマ帝国の教会建築様式に影響を受け、5世紀から15紀の東ローマ帝国で発達したビザンティン様式を取り入れ、贅沢なモザイクは、当時のカール大帝の権力を誇示したものということです。大聖堂の中心は八角形の造りになっていますが、中世では8という数字がキリスト教の中で重要な意味を持っていたので、カール大帝はこの八角形の建物に、強力な宇宙のバランスと永遠のシンボルとしての役割を願ったのではないでしょうか。
814年にカール大帝が没すると、この「アーヘン大聖堂」内に彼の墓所が設けられました。中世以降「アーヘン大聖堂」は、所蔵する聖遺物により、巡礼地としての重要性がますます高まりました。また、10世紀から16世紀にかけて約600年にわたって30人以上の神聖ローマ帝国の皇帝たちの戴冠式が執り行われたところです。
「ガラスの礼拝堂」の名前の象徴は壁面に広がるステンドグラスです。高さ約25.6m、約1000平方メートル以上のステンドグラスを通して差し込む優しい光が「ガラスの礼拝堂」をさらに神々しく見せています。
3 ベルンカステル=クース (Bernkastel-kues) 散策約一時間
ドイツからルクセンブルグへ抜けるモーゼル川流域にあるベルンカステルクースは、ヨーロッパの美しい村30に選ばれた、日本人にはあまり知られていない、とっておきのヨーロッパ、といっていい 珠玉のような村、というのが観光ガイドの触れ込みです。
まさに、そのガイドに偽りはありませんでした。夕方5時頃に着いたのですが、山の斜面に整然と植えられたくブドウ畑が夕日に輝き、川の両側の村には石畳の道路沿いに古い建物が並び、ワインのテイスティングをさせてくれる店が何軒も並んでいます。山の斜面一面に整然と栽培されている「ブドウ棚」をみると、「棚田」を開墾した日本人と同様に、勤勉なドイツ人気質を感じます。
しかし、残念なことに時間がありません。慌ただしく、観光し、冷えたモーゼル白ワインを飲むのに残された時間はわずか5分でした。それでも、せっかくなので一杯だけ飲みました。じつにおいしかった。大きく蛇行するモーゼル川の奥まったところにあり簡単に立ち寄れる場所ではありませんが、本当に美しい村でした。
レストランで夕食をとり、ホテルに着いたのは21時。第二目宿泊ホテル ルクセンブルク「イビスシュット」
朝食後、ホテル周辺を散歩したが、通勤のために足早に歩く人で、近くのショッピングモールもまだ、開店していなかった。いよいよ観光開始。きょうの走行距離はおよそ400㎞。世界遺産を巡る旅にしてはかなり慌ただしいことが予想される。最初の観光地は、レバークーゼンにあるホテルから約40㎞ほど離れた、ケルン市にあるケルン大聖堂である。バスでケルンに向かう途中、博識な女性添乗員の村木さんが、ケルンはオーデコロンの発祥の地で、ナポレオンが遠征した折、良い香りのする水を献上され、ドイツ語の「ケルン」がフランス語で「コロン」と呼ばれるようになったということを教えてくれた。
1 ケルン大聖堂
ケルンのシンボルでもある大聖堂は、ドイツで最も訪問者数が多い教会(年間約600万人)で、ドイツ人が最も好きな観光名所だということだ。とにかく、大きい。神の威厳を知らしめるためか、やたらにいかつく大きな建物である。
世界遺産に登録されているカトリックの聖堂で、幅86m、奥行き144m、尖塔の高さ157mで、ゴシック様式の大聖堂としては世界最大で、かなり遠方からでないと全容を収めきれない。
ドイツで最も人気のある観光名所ということであれば、この大きいが、荘厳さよりも、こけおどしのように壮大でいかつな感じがドイツ人の気質に合っているのかもしれない。すくなとも、華麗さは感じない。
ケルン市は、古代ローマ時代から交通の要所、商取引の拠点として発展した。第二次世界大戦で街は壊滅的に破壊されてしまったものの戦後の経済成長のもと見事に復興し、人口100万人。
72色のステンドグラスが大聖堂の壁を美しく飾っている。この美しい市松様の窓は、10年ほど前のものだということだ。内部には東方三博士の聖遺物を納めた黄金の聖櫃や祭壇画など見どころが多い。バイエルン王ルートヴィヒ1世から送られた「バイエルン窓」や、2007年に完成したゲルハルト・リヒター作といわれるステンドグラスも見事だ。
2 アーヘン大聖堂
ケルンからバスに揺られること1時間30分。人口24万人のアーヘンが次の観光地。
「アーヘン大聖堂」はフランク王国の頃、国王カール大帝が786年に宮殿教会として建て始めた。そのためドイツ語で「カイゼルドーム」すなわち「皇帝の大聖堂」と呼ばれています。
当時はアルプス以北で最大の大聖堂で、現在でも北ヨーロッパで最も古い大聖堂ということです。ドイツで最初に登録された世界遺産です。歴史的、宗教的に見ても「アーヘン大聖堂」は重要な場所ですが、内部の荘厳な美しさに感動して言葉を失ってしまう程です。
飾り気のない教会のドアをくぐり聖堂の中へ進むと、扉のシンプルさとは打って変わり、金をふんだんに使ったモザイクが天井や柱を覆っています。思わずその豪華さに感嘆の声が出てしまうでしょう。1ユーロ払ったけれど、撮影許可をとって正解でした。
建物はローマ帝国の教会建築様式に影響を受け、5世紀から15紀の東ローマ帝国で発達したビザンティン様式を取り入れ、贅沢なモザイクは、当時のカール大帝の権力を誇示したものということです。大聖堂の中心は八角形の造りになっていますが、中世では8という数字がキリスト教の中で重要な意味を持っていたので、カール大帝はこの八角形の建物に、強力な宇宙のバランスと永遠のシンボルとしての役割を願ったのではないでしょうか。
814年にカール大帝が没すると、この「アーヘン大聖堂」内に彼の墓所が設けられました。中世以降「アーヘン大聖堂」は、所蔵する聖遺物により、巡礼地としての重要性がますます高まりました。また、10世紀から16世紀にかけて約600年にわたって30人以上の神聖ローマ帝国の皇帝たちの戴冠式が執り行われたところです。
「ガラスの礼拝堂」の名前の象徴は壁面に広がるステンドグラスです。高さ約25.6m、約1000平方メートル以上のステンドグラスを通して差し込む優しい光が「ガラスの礼拝堂」をさらに神々しく見せています。
3 ベルンカステル=クース (Bernkastel-kues) 散策約一時間
ドイツからルクセンブルグへ抜けるモーゼル川流域にあるベルンカステルクースは、ヨーロッパの美しい村30に選ばれた、日本人にはあまり知られていない、とっておきのヨーロッパ、といっていい 珠玉のような村、というのが観光ガイドの触れ込みです。
まさに、そのガイドに偽りはありませんでした。夕方5時頃に着いたのですが、山の斜面に整然と植えられたくブドウ畑が夕日に輝き、川の両側の村には石畳の道路沿いに古い建物が並び、ワインのテイスティングをさせてくれる店が何軒も並んでいます。山の斜面一面に整然と栽培されている「ブドウ棚」をみると、「棚田」を開墾した日本人と同様に、勤勉なドイツ人気質を感じます。
しかし、残念なことに時間がありません。慌ただしく、観光し、冷えたモーゼル白ワインを飲むのに残された時間はわずか5分でした。それでも、せっかくなので一杯だけ飲みました。じつにおいしかった。大きく蛇行するモーゼル川の奥まったところにあり簡単に立ち寄れる場所ではありませんが、本当に美しい村でした。
レストランで夕食をとり、ホテルに着いたのは21時。第二目宿泊ホテル ルクセンブルク「イビスシュット」
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