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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

両神山

両神山・・・雪の奥秩父へ出陣。いろいろと独り楽しむ

恐らく今年最後になるであろう遠征をして参りました。
フリー切符の発売期間が閑散期師走上旬までの限定ですし、どうやら今年の冬は足早ということで、雪に閉ざされる前に奥秩父へ少々慌て気味で旅立ちました。が・・・結果的に冬山でした。
ニュースでは、東京地方が54年振りの積雪観測と言っておりましたが、そのとおりでした。仕事を終え新幹線で宿泊先の大宮へ。岩手とほぼ同じ気温なので南下したなと言う感覚ゼロです。何故こんな日に。まぁ明日は朝早いのでレンタカーの手配をして早めに休むこととします。
しかしながら、今回登った両神山ははやり百名山だけあって、記憶に残る山となりました。よって言わずと知れた超大作。

■記録

いつもの3点セット。癖になりそう。ちなみに昼の間にマルシェで購入しておいた税抜380円弁当だ。少々冷たい

大宮カプセル泊、早朝5時半レンタカーにて出発するも案の定、大渋滞に巻き込まれる。あちこちでスリップ事故頻発。関東は雪に脆弱である

道に雪は無いが時たま凍結しているポイントで滑っちゃうんだな。ここ秩父は山郷。雪が似合う。奥に鋭い両神山

山岳信仰の門前の雰囲気が漂う街道を奥へ

終点の両神山荘が見える。なんとも形容し難い風景

有名なこの山荘の名物犬ポン君が登場。お迎えですか?

山荘脇が登山口。とってもそそられるロケーション

渋滞に巻き込まれ1時間以上も予定が超過。登山届投函したり駐車料払ったり宿の主人と話したりしている間に既に9時近い。まぁ天気は良さげなのでゆっくり行こか

山深い日向大谷の景色を横目に序盤は緩やかな路。レッドカーペットを踏みしめながら

丁目石がある。中腹の清滝まで110mごとの案内役だ。路に沿い様々な石像や祠もオブジェのように配置され正に古の路だ

二度三度尾根を巻きながら進むと一旦大きく下り薄川の最低地点へ。ここを境に頂上までほぼ98%の登りっ放しに転ずる

途中3合目辺りの八海山を通過すると更に一段きつくなる。先行者頑張っている。今日の登山者は7名だった。宿の主人曰く「こんな雪の日に皆物好きだな~」

陽なた以外はほぼ雪道。鎖やロープ場も結構ある

急登で熱くなった頃登場する弘法の井戸。お助け水だな。信仰の山には色々な歴史上のレジェンドが関わっているようだ。イザナギ、イザナミの両神と不動明王、そして空海・・・

やっと清滝小屋。この地点で頂上までまだ2Kmもある

無人だが立派な山小屋。トイレも新しいしキャンプ場まである。いい感じ

さて、仕切り直して行くか

ここからがこの山の真髄だった。容赦ない急登の連続。それにしてもこの辺りは標高が1,500mはあるだろうが未だ杉林。違うもんだね

産体尾根という所に出る。これまでは沢筋や斜面だったが、ここから明らかに尾根歩きとなる

ここに来てやっと山頂らしきものが。まだまだ上・・・

正に修験の尾根歩き

鎖場多発地帯に突入!滑るチャート岩と雪との格闘

雪の石上山に3回登るような感じ。なかなかだ。ここ滑ってはイケまへん

梯子とか階段とかいろいろ。雪が無ければね~。帰りは軽アイゼンだな

急登を凌ぐと現れる狛犬、いや狼が凄まじき牙にて阿吽

大神=狼なのかな。両神神社本社。叶うよう強き願い事にて参拝する

神社を過ぎると2%の平坦地。ホッとしていると

すぐさまチャートの岩壁が現れよじ登る。5人抜いたので最後の1人のトレースが道標

休憩地に出る。しかしここからが更に強力な稜線である

八丁峠に続く稜線だ。一気に景色も開けるがまずは慎重に

厳重滑落警戒体制で望みついに頂上が!

長かった登りをご破算に出来る程の極上の景色

お~険しいな・・・

両神の鋭い鋸の様な稜線が続いている

見渡せば深い奥秩父の山なみ。左の三角が恐らく武甲山

そして霊峰富士山も。今年何回目だろう

振り向けば大迫力の浅間山

その遥か右奥に見えるのが谷川連邦

甲武信ヶ岳とか雲取方面か・・・いずれ全方位の大パノラマ

いや~、遊んだ。30分近く頂上を独り占め。贅沢だ

ふ~、さて面倒だが下らねば・・・今来た路戻るんだよな~

軽アイゼン正解だった。滑らないと疲れにくいな

清滝を通過し、弘法の井戸で喉を潤し

これは順番違いだね。こういう絵もあるんだと関心しながら

よくこんな長い坂登ってきたなと自ら感心しながら

日向大谷へ戻る。もう膝カックンである

数取り器行くとき押し忘れたので今ポシっと

下山届けを投函し、無事帰還を告げに宿へ立ち寄るとポン君がお出迎え。お利巧だね~。白菜も干してあって平和を感じる

さすがに足に来たので立ち寄った両神温泉薬師の湯。とってもいい湯だった

でも遅くなった!飛ばすも今度は夕方の渋滞にハマり、帰りの新幹線を一本遅らせる。写真は存在感ありありの武甲山

■タイム
08:53 日向大谷登山口出発
09:07 最初の鎖場
09:17 会所
10:02 八海山
10:25 弘法之井戸
10:36 清滝小屋(小休憩)
10:52 鈴が坂
10:58 産体尾根 
11:16 横岩
11:29 両神神社本社
11:57 両神山到着
12:25 下山開始
12:44 両神神社本社
13:08 清滝小屋
13:15 弘法之井戸
14:17 日向大谷登山口到着
※登り 3時間4分、下り 1時間52分

■GPSログ
距離:10.84km、高度の上昇/下降:1551m/-1551m

■勝手に難易度指数
43+2(雪道度)=45points

■感想、反省等
・無理を押してでも登りたい山でした
・さすがです。色々な意味で参りました
・5kmそこそこで1,100mの標高差
・修験の路を耐えた末のあの眺望は忘れないでしょう
・雪がなければとも思いましたが、
・この時期この地の貴重な景色を見れたことは幸運です
・道中いずれの場所も深く落ちているので油断大敵です
・今年はあとどれくらい・・・遠征はしませんけど


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