朝からどんより曇り空。近くの東根山すら見えてません。でも明日は仕事。どこかには登りたい･･･ということで3つほど候補の山を書き残し、取り急ぎ出かけます。
最初の候補は、残雪期限定の羽後朝日岳。一昨年縦走して行ってみたいな～と思った山です。まぁ、ダメ元で登山口状況調査を兼ねて貝沢へ。するとこの天候にも関わらず2台の車が停まっている。先行者ありか･･･よし！ガス覚悟でせめてエリカ岳まで･･･ということで。久々の1000mオーバーに緊張。雪山対策は万全･･･かな？
■記録
貝沢登山口手前の状況。雪無し。ここまで楽勝で来られる
最初の渡渉地点。まぁまぁ。この後も2箇所沢を渡る
すると、お～水芭蕉さん満開である。辺りはいい匂い
牧場跡を登りきるとドラム缶製のプーサン罠。入ってないよな～
ここから長～い登り。ここは縦走した際に下っただけ
しかしこの路一面花ロード。イワウチワとショウジョウバカマさんが主流だ。足の踏み場も無いぐらい。鳥の囀りやアカゲラの木を叩く音も。前半楽しませて貰った
やはり今日はダメそうだな。1000m位からガス
でも幻想的な雰囲気を充分味わえてるので良しとしよう
おぅ！恐ろしや雪庇というか絶壁の雪壁出現
決して通らざるべき路。慎重に。先行者のトレースとてもありがたや。既に先程1人抜いてきたので残りはあと1人
スキー場のような広い雪原に出る。既に森林限界だ。青空･･･また～一時的なもんでしょ
振り返って今来た路。なかなかだな。先程の雪庇から雲が湧いている。あれがガスの原因で実は上の方はいい天気？
当初の目標である沢尻岳到着。期待を裏切って天気良さげ。そして風も弱く暖かい
看板裏返してみると。エリ･･･と読めるような読めないような
そしてこの景色！ほぼ完璧な和賀山塊が
大荒沢朝日岳方面もこの通り。さて･･･これは行くしかねーべ
お～雪道はこんな風になっているのかと感動。すごいとこ行くね。ここはアイゼンでしょ
急だ。場所によって40度位あるところも。気を引き締める
しかし案外あっさり大荒沢岳に到着。沢尻から40分位かな
そしていよいよ未知の世界へ。先行者を追う
しかしこの路一筋縄ではいかない感じ。笹が出始めてる。なのでクラックの入った雪庇と笹漕ぎが交互に現れる
振り返って結構タイトな斜面だ。ここで滑ったらアウトだな。雪崩れ･･･勿論警戒態勢
ここもやな感じ。一旦笹に入って迂回する
すると5人組のパーティーとスライド。足跡は1つだった気がしたが5人もいたとは。ガイド付ツアーな感じ。みんなピッケル。「なにこの人1人？山舐めてるんじゃないの～」という心の声が聞こえてきそうな
確かにその通りだな。でも皆さんのお陰でここまでこれたようなものと心の中で感謝し笹藪に突入する
最後の登り。何らかのパワーを秘めたような山頂
山頂部は風衝で雪無し
ついに羽後朝日岳制覇!!長かった～
田沢湖だ～。こんな景色は全く期待していなかったのに
羽後朝日岳大明神様に感謝であります
山頂は全方位の絶景だ。岩手山秋駒連合少し雲の中だが、手前屏風のような山がとっても印象的
そしてなんと言っても和賀岳。この山塊の主峰ということで抜きん出ている。真横から見ると鋭いピラミッドだ。対峙する根菅と高下も秀逸
越えてきた沢尻と大荒沢。帰りこれ登り返すんだよな･･･
総合すればこんな感じだ
降り際のまたまた和賀岳
で、アイゼンぶっ壊れる。パキッと音がしてリバース。以前から妖しいなと思ってたこの底の繋ぎは案の定･･･
なので登り返しは軽アイゼン。持ってきて良かった
先程抜いた人が大荒沢に到着。少し話をするが、なんとこれから和賀岳に向うとのこと。これも残雪期限定ルート。テント重装備で一泊とのこと。何処に張るんだろう。すごいね
で沢尻岳の登り返し。相当足に来てるし腹減った
風を避けランチ。今日はかなり旨いぞ！
満腹なのか達成感からなのか集中力が途絶え、なんとルートエラー勃発。惰性で下り気持ちが良い雪渓に誘われてしまったようだ。完全なる筋違い。ここに来て引き返しの登り返し
何とか夏道に復帰。無事帰還できた。最後やってしまったな
先週教えていただいた紫と白の花が疲れを癒してくれた
■タイム
08:27 貝沢登山口400m手前出発
08:30 第一渡渉地点
08:41 牧場跡地（プーサン罠）
09:36 1020mピーク
10:23 沢尻岳
11:05 大荒沢岳
11:43 羽後朝日岳
12:00 下山開始
12:24 大荒沢岳
12:55 沢尻岳
13:03 大休憩（昼食）
13:52 ルートエラー
14:41 登山道復帰
15:04 牧場跡地（プーサン罠）
15:18 貝沢登山口400m手前到着
※登り 3時間16分、下り 3時間18分（昼食込み）
■GPSログ（距離：16.09km、高度の上昇/下降：1338m/-1338m)
勝手に難易度指数：45points（道迷い込み）
■感想、反省等
・がんばって登ってよかったと思います
・低山しか歩いていなかったので感動の連続です
・残雪の和賀山塊ボリューム満点でした
・でも今日は無茶しすぎと反省しています
・最後のエラーは気の緩みから発生したものですね
・1kmは余計に歩いた感じです
・なのでとっても疲れました。ビール飲んで寝ます
・アイゼン買わなきゃ
