仙磐山

仙磐山･･･神秘的ダケカンバの山は標高差との戦い

週末奥羽山系は北西の風が強く雪も降るようでしたので沿岸方面へ出かけました。また、釜石自動車道も全線開通したと言うことで走ってみたかった･･･のも理由です。先人の記録も多くはない未知の山ですので、緊張気味に入山しました。その雰囲気から見て仙人峠の近くですし様々な伝承も多く残る地域。また、沢沿いで以前の豪雨の災害の爪痕もあるようでしたので、落石とか獣とか色んなケースに備えヘルメット等を装着します^^

■記録

釜石自動車道。遠野から先も繋がり1時間ちょいで釜石中央IC。近い早い!!ちょっと感動的。降りて直ぐ小川地区方面へ。ちなみにこの横を流れる川は「小川川」

燃費も通算MAXの14.2kmを記録!!

仙磐山登山口やや手前の路側帯へ駐車。さていざ

ここが登山口。登山道標識と通行止看板が並び悩ましいが、入山は全て何があっても「自己責任」。そういう自己解釈

確かに車両が入っていける環境には無い

路の真ん中を沢が流れている場所もある。復旧杭は刺されている。相当の豪雨だった模様

砂利が積まれた広場に出る。ここは4手に分かれる迷宮。矢印が正しい路。結局自分は右の沢沿い進み登り返し

まぁ、おかげでこんな清流を間近にみられたし、よく山で聞こえる「ドルルル･･」の正体を暴いてみた→山鳥の警戒音で違いなし。正にあの音を立てその後飛び立っていった。最初緊張したが･･･

林道が九十九になる地点。林道13曲りと名付けてみる

スギ花粉警報発令中

長い林道13曲りを終えると次は登山道12曲りである。急勾配で汗だく。この看板は見落とせない

今日は雪は無いが葉っぱのラッセルである

これを12回曲がる。かなり疲れてきたぞー

倒木もあるが基本的にはいい路

やっと稜線（鞍部）到着～。だがここでまだ700m

これを左折し目指すは仙磐山

稜線上もずっと登りっぱなし。振り返ると犬頭山約850m。今日は止めとこう

稜線には立派なマザーダケカンバ

そして若い二次林。全体的に赤く見える。この山はダケカンバの山なんだな～

900m付近からやっと雪が出てきた。足跡は自分以外は全て獣たち。ちなみに鹿の糞だらけで踏まずには歩けない感じ。遠くからピーと言う警戒音が聞こえる

2時間近く要し仙磐山到着!!「千晩ヶ嶽」は遠野物語に登場する山名だと言われる

長かった。単純標高差は約900m。しかも登りっぱなし＝累積標高差ということになる

ここは三等三角点

木々の間から釜石湾？が見えた

登山道上から少しはなれた場所にとても目立つ大岩があり立ち寄ると

小さな鳥居と逆さ鉾と獅子頭。御神体だろう。参拝させていただく

さて稜線上は浜風も強く小雪も舞ってきたので即下山開始

鞍部から犬頭山手前の774mピーク。一面ダケカンバに覆われる不思議な赤い山だ

慎重に沢沿いの登山道をピストン

落石注意。上を確認して素早く通り過ぎる

左下は滑落注意

無事登山口へ戻る。当然誰とも会わず。浮石と葉っぱと鹿の糞避けで足首に来る

帰り際の日向ダムから。仙磐山と堰堤

復興応援釜石ねぎ味噌ラーメン。ライス追加した

■タイム
09:40　日向ダム先700ｍ路側帯出発
09:41　仙磐山登山口
09:44　北川目林道木製ゲート
09:49　砕石広場
10:01　プチ迷い（渡渉）
10:09　林道13曲り1/13
10:24　林道13曲り9/13看板
10:38　登山道12曲り1/12看板
10:58　仙磐山犬頭山鞍部分岐
11:32　山頂部岩稜地帯
11:35　仙磐山頂上到着
11:37　下山開始
11:43　大岩の神社（千晩神社奥の院）参拝
12:14　仙磐山犬頭山鞍部分岐
12:31　林道13曲り1/13
12:50　仙磐山登山口
12:51　日向ダム先700ｍ路側帯到着
※登り　1時間55分、下り 1時間14分

■GPSログ
距離：8.86km、高度の上昇/下降：951m/-951m

■勝手に難易度指数
30points

■感想・反省等
・以前はよく登られた山だったと思います
・ハッキリした路が存在しますし稜線上も踏跡分かります
・但し林道が交錯している箇所もあり地図とGPS必携です
・また仙磐山下りは鹿路に誘われます。路迷い要注意です
・数年前の豪雨の爪痕がありますので落石・浮石に要注意
・足首疲れました。ミドルカット以上のシューズが適当
・標高差がありとても滑りますので相応の装備が必要です
・ダケカンバが素晴らしい鹿山です。会えませんでしたが
・春の芽吹き前と手入れされた木々で明るい山でした
・静かな静かな山行ができました。自由っていいですね
・但し入山は自己責任。決してお勧めはできないです

P.S.
夕方から城山お花見へ