地元紫波町で最高峰は、東根山・・・ではなくて「須賀倉山」なのです。東根の928.4mに対し須賀倉は12m高い940.4m。知る人ぞ知るこの山にバックカントリースキーで挑戦しました。メンバーは「チームTIGER」の5人。以前からの計画どおり本日決行です。まずは矢巾南昌トンネルを抜け雫石側に回り込み、男助山直下の路側帯に集合。車1台に乗り合い登山口である大村地区の農道へ入ります。夏場の登山は紫波側にあるようですが、今の時期は未除雪ということで、今回は冬限定ルート。かなりマニアックなコースです。
■記録
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除雪はここで終わり。予定の取り付きまで400m程の歩きとなる。邪魔にならない道路脇に車を停め準備。すると地元の翁が現れ「熊スプレー持ったが?」「このコーヒー持ってげ!」とアドバイス&土産物を頂く
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一応頂戴するが凄く冷えたコーヒーである。そして仰せのとおりプーさんキッド(熊スプレー)も装備。これが実はどちらも必需品であることを、後になって実感することとなる。さて出発!
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取り付きまでは田畑を、その後林道を快調に進む。林道は一部路面露出箇所もあったりするが、順調である
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雪解けの季節を実感しながら、少しずつ高度を上げる
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途中途中林道をパスして、草原と思われる開けた場所を進む
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早稲系の樹木はもう既に新芽を膨らませ、雪の消え際にはバッケ(フキノトウ)も顔を出す
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雪解け水が流れる沢を渡る。どこからか雲雀の声も聞こえ、穏やかな山行だ
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畑台放牧地に入り高度が上がるに連れ、雄大な和賀山塊が徐々に顔を覗かせる。昨年行った高下~大荒沢の縦走ルート、そして和賀岳の山頂付近も確認できる
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放牧地は非常に登り易い斜面だったが、いよいよ樹林帯に突入すると密集した枝と急登が待ち構えていた。KZY555氏持参のGPSと地図とを睨めっこしてルートを探るが、ハードな斜面に皆息が上がり始める。放牧地の終点でまだ半分という事実を知り少し愕然
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・・・中略・・・その後も延々と続く尾根路と偽ピークを越えて行くと、左右が切れ込んだ尾根上に印象的なブナ林出現。なかなか見られない風景だ。たいが~さん、サルノコシカケ美味いっすか?
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ひたすら尾根を歩くこと小一時間。やっと終点が見えてきた!
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頂上制覇~!この達成感・・・久しぶりだ。但しここの眺望はほぼ0である
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今日のメンバー
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いや~歩いたな・・・。しばし休憩。ちなみに今日のメンバーは、たいが~さん、KZY555氏、S山氏、O川氏、そして自分
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・・・中略・・・昼飯は眺めのいい放牧地にしようという事で、早速下るが例の放牧地手前の樹林帯で案の定悪戦苦闘
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打って変わって気持ちのいい放牧地の滑り!
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途中、明らかにプーさんと解る足跡発見!登りには無かった・・・。どうやら自分達が登った後に通過した模様・・・スタミナ補給の缶コーヒーに熊スプレーの推奨。あの翁の言葉が思い起こされた
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奥羽山系オールスターズ。右から岩手山、男助山、秋駒、和賀山系
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こんな景色を堪能しながら食べる飯は格別。今日もズッパリと満足である
■タイム
08:25 大村農道出発
08:48 須賀倉取り付き口
09:36 小屋付近渡渉点
09:41 放牧地
10:15 放牧地終点
11:30 山頂到着
12:00 下山開始
12:40 大休憩
13:35 大村農道到着
※登り 3時間5分、下り 1時間35分(休憩込)
■GPSログ(距離:10.7km、高度の上昇/下降:693m/-693m)
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■勝手に難易度指数:25+2=27points(+藪漕度)
■感想・反省点等
・予想以上の長い道のりで足にきた。(少し舐めていた。反省)
・放牧地から見る景色は素晴らしい。
・かなり広角で岩手の山々を眺めることができる。
・反面頂上は眺望に期待できないので、放牧地終点までがお勧め。
・上記までであれば特に危険な場所は無い。
・但し、ブナ林の山なので熊には注意。