名寄・算数数学教室より

たかが算数、されど算数
小学生、中学生との算数・数学を使った
コミュニケーションを綴ります

問題を作りかた の、 反対が 解き方!

2013-05-30 11:09:42 | 一般

算数・数学の問題を、どうやって作っているのか?

というお話は、あまり紹介されていません。

手の内を見せないのか?いやいや、そうではないと思いますが・・・

前回の文章問題の場合、どうやってこの問題を作ったのか?をばらしますと、

 

まず、連立方程式の 答えを設定します。

X=50、Y=30

この、X と Y を使って式を作ります

2X+5Y=3X+2Yと、ここまで書いて X,Yを代入してつじつまの合うように40を足します。

2X+5Y=3X+2Y+40= ここでもう一つの短い式を考えますと

2X+5Y=3X+2Y+40=5X   と書けます。

これは、

2X+5Y=5X  と

3X+2Y+40=5X  の2つに分けることができますので

連立方程式としての問題になります。上の2つの式を整理しますと

-3X+5Y=0

-2X+2Y=-40

となります。

上の式を2倍、下の式を5倍にして引き算をしますとXの値が計算できますね。

  -6X+10Y=0

-10X+10Y=-200

上の式-下の式より    4X=200    X=50

 

この最初の式 2X+5Y=3X+2Y+40=5X

を見て、式を文章に変えていく訳です。

ここにたくさんのクッキーがあります。

このクッキーをAグループの人に2個ずつ、

Bグループの人に5個ずつ配ると、残らず配れます。

また、Aグループの人に3個ずつ、

Bグループの人に2個ずつ配ると40個あまり、

Aグループの人だけに5個ずつ配るとあまりは出ません。

クッキーは全部で何個あったのでしょうか?



Xは、50 と計算できましたので、クッキーは

5×50=250   で、   250個

問題を解くというのは、問題作成者が考えた道筋の

反対方向から考えるということと同じですね。

ここで、クッキーの数をXとしてしまうと、

式は、かなり複雑になります。

ある程度回り道をするのも、早期解決の秘訣!

人生とおなじですな~


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