ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

アルツハイマーはどのくらい遺伝するのだろう

2024-06-24 14:51:39 | Weblog

こんにちは。

更新していないブログをいまだ見に来てくださる方がいて、今なおつらい思いをしている方々に遠くから、わかるよ、って言いたい気持ちです。

わたし自身、60歳が見えてきて、自分も近い将来アルツハイマーになるのではないか!という恐怖に怯えています。

遺伝ばかりじゃない?

いえ、、、

最近知ったのですが、母の兄弟たち(母の葬儀にも来なかったので音信不通)が、

ひょんなところから「アルツハイマーを発症」ということを聞き、やはりその遺伝は強いのかも、、、と肩を落としているところです。

いつかその時に息子たちを困らせないように、いまからアルツハイマーになった親の取説でも作ろうかしら。

わたしは母の暴言に傷ついたから、

あれは本人の言葉じゃないことは、いくら本で読んでも理解出来なかったけど、経験としてならそうなのだ、と自信を持って言える。

 

そうですよ、もし今親の暴言に参っている介護者さんがいたら、

クスリを変えたら、元の穏やかさを取り戻せるかも、

って教えてあげたい。

怒りを抑える薬も合う合わないがあります

 

 


10年間の一人っ子介護を終えたわたしがあのとき感じたこと

2020-06-02 19:37:53 | Weblog

介護の渦中の方にはあまり触れたくないであろう内容のまま更新が滞ってごめんなさい

続いては、別れを経験した後に残された自分がどうなってしまうか、

という不安に対して、実際どうだったかについて書き留めておきます。

 

といっても、もう時間が経っているのでここでは当時書いた日記をそのままコピペしますね。

ちなみにとある介護コミュニティ上での公開日記のため、みなさん、という文言が入っております。

 
2019年1月11日
 
『もっとも恐れていた母との永遠のお別れを乗り越えました。
こちらでみなさんに励ましをいただきましたことに感謝申し上げます。

後悔することはいっさい思い当たらない・・・そんなスッキリした気持ちでいます。
延命医療中止へのサインからからの2日間、考えられるすべてを実行しました。
たった2日後に母が世を去ったことは偶然ではなく母の愛だという思いを強く感じています。

一人っ子というだけでなく、母の兄妹さえ葬儀にも来ないという親戚づきあいの希薄さでしたが、さいごは介護をサポートしてくださった方々が会いに来てくださって「遠くの親戚より近くの・・・」でした。

母がこの世からいなくなることで自分の精神もどうなってしまうか・・・と不安を抱えていましたが、おかげさまでなんとか普通に暮らしています。

時折やせこけた母の顔や斎場のシーンを思い出して胸が苦しくはなりますが・・・・

わたしはまたひとつ成長?強く?なれた気がします。


少しずつこの介護経験をブログにまとめてみようかなと思います。

スピリチュアルなことを真っ向から否定してきた自分が、今回体験した不思議なこと。

一人っ子で親せきがいないから実現した花いっぱいの見送りの事

家族みんなで看取りたい・・・の幻想について

葬儀にまつわる疑問やお金のこと。


ひとつでもお役に立つ情報がシェアできればな、と思います 』
 
 
そうなんです。
 
泣いて泣いて打ちひしがれて・・・・ということは起きませんでした。
 
ただし・・・・
 
このあと予想外のダメージが次々に・・・・
 
 
 

母とのお別れ、最後の一日のこと②

2020-05-19 15:24:24 | Weblog
帰宅して、洗濯物を取り込み、カレーをつくって炊飯器をセットして、飼い猫に早めのご飯をあげてから、

午後七時、施設に近い駅に家族を迎えに行きました。

施設の面会は夜8時までですが、状況が状況ですし、あらかじめ連絡すれば夜間もかまわない、とのことでした。

家族4人で母の部屋に入り

「おばあちゃん、来たよ」と息子たちはかわるがわる母と手をつなぎました。


すると母は目をあけてなにか話すように「あー、あー」と声を出ししっかりと息子(孫)たちの顔を見つめました。

「わかる?わかるんだね!」と息子たち。

「ばあちゃんさ、俺の名前呼んだんだよ」と大学生の次男が言いました。

夫も 、「本当に今、わかってる感じだよね。うれしいんだね、会えて。来てよかった。なんか涙が出ちゃうよ」


実は息子たちが母に会うのは母の誕生日である2月以来でした。

その夏から、ほぼ寝たきり状態で、大好きな孫が話しかけてもうつろな目をしたままの母に、息子たちが会いにくことはなくなっていました。

そして、命のリミットが近いと知ったこの数日でさえ、あの透析センターの看護師さんの言葉に促されなければ、わたしは息子たちを見舞いに来させようという考えが浮かばなかったんです。


「お孫さんたちは面会に来ないんですか?どこか遠くに住んでいらっしゃるの?」と聞かれ

「家で一緒に住んでいますよ」と答えてはじめて、すぐに息子たちを呼ばなければと思ったのです。

なぜこんなだったかというと、自分自身が祖母を失くしたときの経験から、子どものトラウマになってはイケナイと思っていたからなんです・・・・



母を囲んで30分ほどたったでしょうか。

母もまた眠り始めたので、帰ることにしました。

「ばあちゃん、俺たちまた来るからね。あとさ、前のグループホームのホーム長が明日会いに来るってさ、楽しみだね」

車の中でも

ほんとうに嬉しそうだったよね、来てよかったよね

そんな会話をしながら家につきました

③につづきます



母が認知症、と診断され戸惑っているあなたへ

2017-11-07 18:20:32 | Weblog
久しぶりの投稿です。

78歳になった母を近くで見守りながら、仕事をし、家事をし、趣味も楽しんでいるアラフィフ一人っ子です。


ざっとおさらいすると

70代になったばかりの母が、父(すでに逝去)がホームに入所中にアルツハイマーを発症し、

持病の腎臓病の薬の管理ができなくなったり、

一人暮らしに心配が出てきて、

わたしも通いのサポートに疲弊してしまい・・・・


まだ家事がなんとかできていた、自宅で生活したいと言い切っている母をホームに入れたところから始まっています。

(その経過を綴っているうちに、夫がうつになって、ひとりでダブル介助・・・という時期もありました)


いまここに来てくださっている方は、親が認知症と診断されて、どうしていいかわからない、という以上に折れそうな心でいらっしゃるのかな・・・・・と思います。

なので、最初にお伝えしたいことを書きますね。


①長期戦です。自分と自分の家族の人生をいちばんに考えましょう。


いま、大切な、愛する母親に対し、不安と悲しみを抱えていて心が折れそうなあなたに、なんて薄情な!?と思うかもしれません。


でも経験者だから言っています。


なによりわたしは母を世界一愛してます。

もちろん息子たちのことも世界一愛してます。

ここは順序をつけられません。


その次に夫と自分・・・・でしょうか。


それでも自分と家族の暮らしを守ることを忘れてはいけません。

もちろん、緊急事態には必ずしもそうはなりませんよ。


なぜなら、これから直面するたくさんの問題に、立ち向かう土台、体力(エネルギー)が必要だからです。


②アルツハイマーもしくは認知症と診断されて、いまどんな修羅場にあっても、平穏な日はやってきますから安心してください

半年かかるかもしれません・・・それでも穏やかな日々は戻ってきます。

わたしたち子どもがすべきことは、親の健康と安全を守り、適切な医療を見極めることです。





サラリーマンの夫がうつになりました⑤経過

2015-09-15 22:31:23 | Weblog
夫が休職をし、畑に行き始め・・・・

それまで買い物さえ行く気がしない、といっていた夫が、

「畑用の長靴を買いたい!」と買い物に行く意欲を見せました。

そして、畑で出会う方々は、みなさん夫にプライベートなことを詮索することもなく、

老夫婦が多くてゆったり余裕がある感じが、とても心地良いのだと話してくれました。


このころから夫に笑顔がみられるようになりました。

そして、9月。

「テレビで沖縄を特集していたのを見ていたら、なんだか沖縄に行きたくなってきた」と。

もともと旅好きのわたしたち。

夫がうつになってからは、外出さえ嫌がっていたので、この言葉は大きな前進でした。



会社には、11月に復帰出来ればいいな・・・・というのが本人の目標だったので、

とりあえずこの9月、家族で沖縄に行ってみました。


青い海と青い空、そして知り合いがいないという環境。

リハビリにはもってこいだったようです。


帰宅するやいなや、

「もう一度あの海に行きたい」


もう、わたしからすれば「はあ?どこにそんなお金があるのよ????」です。

しかも私にも仕事があります。


「1人で行くからいいよ」


いや、うつ患者をひとりで遠くに旅行させるのは不安です。


結局、10月にふたたび沖縄に旅立ちました。



このころには、もう時折、夫がうつであることを忘れてしまうような感じでした。



12月、夫は会社に復帰しました。


はじめは通勤だけでつかれてしまい、半日で帰宅

そんな感じで徐々に徐々に、もういちどサラリーマン生活をはじめたところです。



サラリーマンの夫がうつになりました②

2015-09-02 21:49:09 | Weblog
夫との電話をきって、夫のいる駅に向かうまでのあいだ、わたしは高速でいろいろなことを考えました。


夫の母に話そう


夫には休職をすすめよう


わたしが全力で支えるのだ


やけに、しっかりしている自分がいました。



きっとそれは・・・ストレスについてかなり勉強していたし、自分もストレスを克服した経験があったからなのでした。




本当は、夫がたびたび休むようになって、



・会社に行けなくなってしまうんじゃないか?

・会社をやめることになったら我が家はどうなるんだろう?

・暮らしはどうなる?

・どう接したらいい?

・もっと最悪な事態になったら?!


という不安がグルグルしていたんです。




でも、夫の姿を見つけた瞬間


「もう会社は休もう」と言いました。




管理職であり、生真面目な夫からは、


・この時期に自分のかわりに(ポストを)担当する人材がいない
・そんなことをしたら、評価はガタ落ち(給料が下がるだろう・・・・)
・だらしなくて申し訳ない

予想通りの答えが返ってきました


そのあとに・・・・・

「ママ(私)のいうように、もう病院に行った方がいいかもしれない」



そうです、

仕事のポストをふいにすることより

収入が減るかもしれないことより

夫の人生を守ることのほうが100倍大事



夫を家に連れ帰り、病院に予約の電話をかけました


⇒続く


⇒次回に続く


人工透析で介護施設の受け入れ先がない!と嘆くとき

2014-11-26 10:29:33 | Weblog
人工透析患者は年々増加しているようですね。

母は透析歴10年、5年ほど前から認知症も発症し3年前にグループホームに入ってもらいました。


透析患者を受け入れてくれる施設は本当に少なく・・・・・

つまり

豊富な財力があれば有料老人ホームは受け入れの可能性が高く

特別養護老人ホームや老人保健施設で病院併設のところは可能な場合があるが、待機が長い


ですが、我が母はごくごく普通のグループホームに入れていただいて丸3年、特別な食事管理もしていませんが元気です


同じように悩んでいる介護者の方の参考になれば、と過去にも書いた内容ですがまとめておきます。


はじめに、なぜ、透析患者の受け入れが難しいかというと

・病院への送迎問題

・食事管理

・体調管理(血圧の急変や感染症に非常にダメージを受ける確率が高い)

が主な理由のようです



では、うちの母が、グループホームに入れてもらえた理由はなんでしょうか?

それは、こうした理由をすべて潰していったからです。


・病院への送迎は家族側で行います。ホームの方にお願いすることはありません。

・食事は他の方と同じ献立、塩分管理等もみなさんと一緒でかまいません。

・体調管理はクリニックと、別途主治医の訪問診療で万全の態勢を整えます


本当に必死だったので、これらを約束するので「試験的に」受け入れてくれるようお願いしたんです。


ホームのスタッフには腎臓病がどんな病気で、透析は具体的にどう行われ、日々特に目配りしていただきたいことは何か、を書いてスタッフルームに配りました。


イメージ的に、「人口透析」というだけで、ものすごくコワイんだと思います・・・・



水分・塩分管理や服薬は、独り暮らしで全く管理出来ていなかった(毎食カップめんを食べてしまうとか)ので、特別な配慮がなくても、家で過ごすよりずっとマシだと思ったのです。


施設を切望するなら、覚悟をもって、とりあえず交渉することです。


下っ端のスタッフではなく、その施設のトップ層に直談判しましょう。

その時、大切なことは、その施設にとってのリスクを、家族側もじゅうぶん承知している、ということ。




頑張ってください。


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恐れていたことが起きてしまいました。母入院。

2014-07-29 08:19:24 | Weblog
母がずっと順調だったので、すっかり更新さぼっていました。

が!

母、大腿骨を折ってしまいました。

夜中に目が覚めて、床に落ちたものを拾おうとして転倒。

本日手術です。

最近は短期記憶も良好で、骨折のいきさつも自分で説明できます。

しかし、病院のベッドにくくりつけられていると痛みがないため、
どうして、軟禁されているのか、トイレに行かせて欲しい!
を10分おきに言う状況。

となりのベッドの方が難聴なのが幸いです。

差額ベッド代も痛いけれど、認知症があるから、と言われると仕方なくですね。

とりあえず無事手術を済ませ、1日も早く退院させたいです。

ひとりっこ介護は本当にリスク高し、です

2014-02-13 11:32:10 | Weblog
ブログを更新します、と書いたらいつもの3倍くらいのアクセス

ありがとうございます!

読んでくださる方がいると思うと励みになります

そう、ランキングなんてどうでもいいのです。あのランキングは、サイト⇒ブログランキング に流れた数ですものね

ただ、上位に表示されていると、「介護 ひとりっこ」という検索をしない方にもたどりついていただけるかな、と思って設置しています


ひとりっこ介護

親友もその状況にあって、心底「負担が重いよね・・・・」と感じます

物理的なことはもちろん、精神です

兄弟がいらっしゃる方は、その兄弟が面倒を見てくれないことを「怒り」というカタチにすることもできます(ストレスでもあるでしょうけど)

でも、ひとりっこは「ぶつけるもの」がないんですよね

できない自分

やらない自分

逃げ場がない自分


ほんとうに介護うつの危険性大です

わたしは大切な友人に うつ にはなってほしくないから

遠くにいて電話でしかサポートできないですが出来る限り支えたいと思っています。


介護で疲労度が増すと たぶん情報をあつめることさえも荷が重いのですよね

わかってくれる人

適切な情報

これがあればだいぶ心の負担は軽くなるのではないでしょうか



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