ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

母、グループホームを拒絶

2011-02-28 18:10:44 | Weblog
あーやっぱり予想通りだった。

ホームを見学して、入居者の方がにこやかにお部屋を見せてくれて「ここはいいところよ」「楽しいわよ」と話してくださり、少しは心が動くかなと思ったのだけど・・・・

まるで他人事のように「じゃあ失礼します。わたしにはまだ主人がいますから」と帰り支度。

帰りの車でこう言った。

「お母さんね、すーっと東急線沿線の都会で生きてきたから、こんな林のそばのさびしいところはやだわ」

「お父さんがまだ生きてるんだから家を空けるわけにはいかないの。桜が咲いたら家にお父さんきっと日帰りで帰ってきたいと言うし」

「わたしは今何も不自由してないの。一人でやってるから引っ越す必要がないの」


そうだよね。いざとなると

一人の食事はわびしいとか、近所に親しい人がいなくなってしまったとか、日ごろ不便だ不自由だと言ってることは全部「そんなこと言ってない」ってなっちゃうんだ。

お母さんお言うとおり、困ってるのは本人じゃなくてわたしなんだ。

自分の都合で母親を施設に入れちゃえ!って考えてる冷たい娘なんだ。


母が「田舎の風景はいやだ」というのはとてもよくわかる。

そこは地理的にお父さんのホームにも、今通ってる透析クリニックにも近くないし。

車酔いもするから移動も楽じゃないだろうな。

お父さんの帰る場所(実際は帰らないんだけど)を守っていかなきゃという気持ちもすごくわかる。

でもさ、薬もきちんと飲めなくて、透析の水分コントロールも守れなくて、あやしいセールスに目をつけられてるお母さんは一人暮らし限界に近づいてると思う。

ここを逃したら今度いつ入居のチャンスが来るかわからないんだよね。

どうしよう。どうしたらいいんだろう。