ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

切ないとしか言えない

2013-10-18 10:16:04 | 母の気持ち

母が夕暮れになると寂しいという

若いころはそんなこと思わなかったのに・・・・と

母の心にあるのはきまって親子3人で暮らしていたころのこと

娘のわたしからみて決して仲がよいといえなかった夫婦

父が介護施設に入った時、母は「自由」を得てイキイキするものと思っていた

でも、母の口から出た言葉は「さびしい」だった


昨日、神経内科の通院日で、また認知力テストをした

「いまは何月ですか?」

「10月です」

「季節はいつですか?」

「初夏です・・・」

診察後、なぜ初夏なのか尋ねてみた

すると母がこう言った

「ああ初秋だね。お母さん、お父さんが亡くなった6月のことがいつも頭になってね・・・
こうやってボケていっちゃうんだね、やだね・・・」

帰りの車の中もホームにもどってからも

「ひとりっこだからあんたにばかり負担をかけてごめんね。迷惑かけてごめんね」

「たった3人の家族だったけど、お父さんが先にいなくなっちゃってわたしはこれからどうしようかなと考えちゃう」

と繰り返す


「あんたなんか!!」と怒り狂っていた頃より、「ごめんね」を言われる方がよほど せつない

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