おいしい朝ごはん

おいしい朝ごはん食べましたか 私はまだです

湯が嬉しいのは寒いときです/ゆずゆのゆ/ふりつむゆきの/とけゆきて

2005年12月23日 07時39分28秒 | イタリアをバスで走る
冬至の朝、雪が降り始めた。

定刻に乗車した岡山のバスは吹雪に弱く徐行を続けた。
偏西風は北極圏の冷気を列島上空に運び、地上は終日冷え、窓際に差し込む陽射しだけが強かった。
それでも、夕刻になると雪はほぼ解けた。

だけど今日は一年で一番夜が長い日だ。
瀬戸の潮風と海からの強い陽射しで育った柚子を、そっとやさしく湯に浮かべると、柑橘類の香りが、南国の旅の記憶を呼び覚ました。

海を見下ろすアマルナの街角で、おばあさんが笑顔で手絞りしてくれた地レモンのジュースは本当に酸っぱかったが、素晴らしい香りだった。

そんなことを思い出しながら地柚子の湯につかっていると、思わぬ長湯になってしまった。
心地よい柚子湯の秘訣は、小さくても新鮮な柚子を使うことだ。

明日から日足は日一日と伸びて行く。

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