今年1月初旬に来院された50代の中肉高身長の男性。
右腰部から右下肢(L5領域)の痛みがあり来院されました。
腰の痛みは急性症状に近いような痛みで
前屈は20度くらいで腰部の痛みによる制限があり
立ったり座ったりの初動で強い痛みが走ります。
ただ、腰部伸展では痛みは再現されません。
下肢痛は、殿部と下腿外側から足首にかけての痛みがあります。
筋力低下はめだってありません。
傷めた原因は?と聞くと
「特に思い当たらない。けど、以前から腰部の同じ個所は痛みがあった」とのこと。
この方の表現によると
”腰の方から殿部にかけて痛みが走るので、そこが原因な気がする”との事です。
OPTでの結果では
SLRではR=右腰部に痛み、それと下腿外側にも響く(大腿後面は痛み少ない)
WSLRは陰性
梨状筋テストも陰性
オーベルテストでは右側の方が陽性(左も緊張があります。)
そして検査の為の寝返りなどで体勢を変化させる時に痛みがでます。
圧痛は
梨状筋
腸脛靭帯
中殿筋
腰方形筋
腸腰靭帯
など、右側にあり。
リスティングは
RPIEX
L5-PR
椎間板ヘルニアの所見とは違うし
腸脛靭帯周囲の痛みはあるけれど、これと特定できるものではないし
梨状筋ならば、大腿後面痛がメインで下腿までは響きにくい‥。
このようにはっきりと特定することがしにくい状況でした。
初回、アジャストメントを行い、
患者の再現性が高く感じられる梨状筋と中殿筋をリリースしてみます。
疼痛は軽減しましたが、納得のいく反応ではありませんでした。
そして2回目。
L5神経と痛み部位である腸腰靭帯に着目。
アジャストメントを行ったのちに
腸腰靭帯のリリースを丁寧に行いました。
すると‥、下肢の痛みもかなり軽減され、動作による痛みも格段に変化します。
3回目の初診時でもはっきりと改善がみられました。
ということで、今回はおそらく
”腰仙骨管の圧迫”が主たる原因。
解説すると、
腰椎横突起ー腸腰靭帯ー仙骨基底部に囲まれるスペースがあり、
その下をL4の分枝とL5が通過しています。
ここで圧迫が起こると神経支配部への知覚障害や疼痛が発生する事があります。
ですので、アジャストメントでこの空間を広げ
腸腰靭帯の肥厚や瘢痕の可能性を考慮して丁寧にリリースを行いました。
‥その患者さんはその後2回で劇的な改善を見せています。
今回は、余りお目にかからない珍しいケースだったので紹介しました。
知識の重要性を再認識できる事例だったと思います。
右腰部から右下肢(L5領域)の痛みがあり来院されました。
腰の痛みは急性症状に近いような痛みで
前屈は20度くらいで腰部の痛みによる制限があり
立ったり座ったりの初動で強い痛みが走ります。
ただ、腰部伸展では痛みは再現されません。
下肢痛は、殿部と下腿外側から足首にかけての痛みがあります。
筋力低下はめだってありません。
傷めた原因は?と聞くと
「特に思い当たらない。けど、以前から腰部の同じ個所は痛みがあった」とのこと。
この方の表現によると
”腰の方から殿部にかけて痛みが走るので、そこが原因な気がする”との事です。
OPTでの結果では
SLRではR=右腰部に痛み、それと下腿外側にも響く(大腿後面は痛み少ない)
WSLRは陰性
梨状筋テストも陰性
オーベルテストでは右側の方が陽性(左も緊張があります。)
そして検査の為の寝返りなどで体勢を変化させる時に痛みがでます。
圧痛は
梨状筋
腸脛靭帯
中殿筋
腰方形筋
腸腰靭帯
など、右側にあり。
リスティングは
RPIEX
L5-PR
椎間板ヘルニアの所見とは違うし
腸脛靭帯周囲の痛みはあるけれど、これと特定できるものではないし
梨状筋ならば、大腿後面痛がメインで下腿までは響きにくい‥。
このようにはっきりと特定することがしにくい状況でした。
初回、アジャストメントを行い、
患者の再現性が高く感じられる梨状筋と中殿筋をリリースしてみます。
疼痛は軽減しましたが、納得のいく反応ではありませんでした。
そして2回目。
L5神経と痛み部位である腸腰靭帯に着目。
アジャストメントを行ったのちに
腸腰靭帯のリリースを丁寧に行いました。
すると‥、下肢の痛みもかなり軽減され、動作による痛みも格段に変化します。
3回目の初診時でもはっきりと改善がみられました。
ということで、今回はおそらく
”腰仙骨管の圧迫”が主たる原因。
解説すると、
腰椎横突起ー腸腰靭帯ー仙骨基底部に囲まれるスペースがあり、
その下をL4の分枝とL5が通過しています。
ここで圧迫が起こると神経支配部への知覚障害や疼痛が発生する事があります。
ですので、アジャストメントでこの空間を広げ
腸腰靭帯の肥厚や瘢痕の可能性を考慮して丁寧にリリースを行いました。
‥その患者さんはその後2回で劇的な改善を見せています。
今回は、余りお目にかからない珍しいケースだったので紹介しました。
知識の重要性を再認識できる事例だったと思います。
所見などの書き方などに利用させてもらいます。
やっと一呼吸です。
産後の姿勢、乳幼児の便秘についての簡易レポート、、、。
後、何にしようとまよってたんですけど、、、。
なるほどー勉強になります。
この患者さんは、腰部から下のR下肢が内旋し、殿筋の圧迫異常で坐骨神経系に違和感があったと理解してもいいですか?
寒い日が続きますね。
さて、
今回のような見慣れない症例。
”同じような痛みで困っている方の力に
少しでもなってくれれば”と思って掲載しました。
今回の症例では、僕は腰仙骨管が問題だと思っています。
検査しただけではまだ仮説の段階ですが、
仮説に基づいた施術で効果があったので、仮説の確認ができたと思っています。
この圧迫については理学療法系の本に掲載されていたので知識だけは持っていました。
それが役にたったようです。
もちろん関節及び神経機能のためにアジャストメントもしていますので
kenkenさんの指摘のような問題もあるかもしれません。
本から学んで臨床に活かせる事もあるものですね。
(学習が臨床に活かされない事の方が多い機がしますが。)
ある事に、きづいたような気がします。
何かが足りない!と考えるようになり本当助かってます。
いろいろな分野の臨床家の方々と、話せるようになりたいものです。
また、患者さんともですけどね、、。
同業の方や医療系の方との会話は
刺激になります。